第一部 3 peace chat 平和なおしゃべり
前回20人登場すると書きましたが
6人の会話があまりにも長すぎて
20人の登場は諦めました。
すみません……
ナファル「今回は次回予告どおりには行きません。ただ次回予告全てを無視するわけではないのでご安心(?)ください」
モカ&チフル「では、peace chat お楽しみください」
さっきまであたりを照らしていた月が雲に隠れ、完全なる闇となった。
風もぴたりと止み、ぞっとするような静けさが辺りを包む。
その中を疾走する影。あたりは真っ暗。暗闇に隠れた彼らは、ただひたすらと目的地目指して走っていた。
チフル「すごい。こんなに近くにいるのに、みんなの姿が見えないや。ここで問題。暗闇が隠せないものとは?」
ナファル「人間の悪しき心。ブツブツブツブツ ブツブツブツブツ……」
モカ「ナファル、なにかいらだつようなことがあったのですか?心というのはこの質問に対する適切な答えとは思えませんが」
ティフ「そりゃあまぁ、あんなもの見せられちゃね……」
彼らが苛立つのも無理はない。あの本には、彼らを苛立たせるには十二分すぎるくらいのことが書いてあった。モカも表面は穏やかだが、心の中では怒り狂っているであろう。
リュク「なぁ、ウィキウ。なんで心じゃダメなんだ?」
ウィキウ「心っていうのは、目に見えるものじゃない。目に見えないものは隠すこともできないだろう」
リュク「じゃあ、暗闇が隠せないものだろ?合ってるじゃんかよ」
ウィキウ「そうだけど……チフルさん、この答えって暗闇は隠せなくても、隠せるものでしょう?」
チフル「さぁね、答えは知らないよ~」
ナファル「それって問題じゃなくて……」
モカ「質問ですね」
ティフ「急ぎましょうよ。あの方達をお待たせしたら……どうなるかわかりませんよ」
ナファル「やっべ、忘れてた!みんな急ぐぞ!」
リュク「1分以内につけるように走るぞ!」
ウィキウ「えっ、目的地まで少なめに見積もっても1㎞はあるでしょう。速さ=道のり÷時間でしょう。1㎞=1000mで、1分は60秒だから……1000÷60=16.666・・・秒速約17m!?」
モカ「ウィキウ。リュクの発言聞いた時点で、計算しなくても無茶だというのはわかるだろう」
ナファル「ま、普通には無理だな」
チフル「普通にはってなにか普通じゃない方法があるの?」
先頭を走っていたナファルが急に止まる。が、ナファルが速すぎたために間が開き、誰もぶつかるものはいなかった。――石につまづき地面にぶつかったチフルを除いて。
ナファル「ここを飛び降りれば、5秒でつくぜ」
モカ「だいたい高さ50mというところですね」
リュク「よし、行くぜ!」
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そのころ 小屋の中
レリス「なんか、外騒がしくない?」
ルチ「あの騒がしい連中のお帰りかしら」
「うるさいな!」と言いながらリロンが扉を開ける。
リロン「ここまで読んでくださった皆さん。本当にありがとうございます」
レリス「皆さんに質問です。騒がしい人たち6人のおしゃべりは楽しかったですか?あのおしゃべりと20人が登場するのどっちが良かったですか?」
ルチ「この質問に対する回答を、感想に書くもしくは作者にメッセージで送ってくださるとありがたいです」
リュク「次回予告してもその通りに進まないならそんなものするな!という意見が出ました」
ティフ「というわけで次回予告はしません」
ウィキウ「次話をお楽しみに!」