表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
令嬢転生したけど恋愛フラグはまっぴらゴメンです!  作者: 高倉麻耶
第一章 第一王子ローランド
40/54

第四十話 フレイラたちはリルム村に着いた

 荷物の準備を終えたフレイラたちは、早速移動を始めた。外にはルティシアの白馬ホワイトリリー号が繋いであった。フレイラは、そのリリー号にルティシアと一緒に乗ることになった。「仮にも聖女の器に、徒歩で移動させるわけにはいかない」というルティシアの強い意見によってである。


 王子とのデートで時々こういうシチュエーションがあったな、とフレイラは思い出した。自分を探しに国境まで来たローランド王子が囚われの身になったのは自分のせいだと思うと、キュッと胸が痛んだ。


「気分が悪い? 大丈夫ですか?」


 ルティシアは、フレイラが聖女の器だとわかってから、彼女への気遣いが細やかになってきた。フレイラにとっては、ありがたいけれど気が引ける。本当に自分が聖女の器なのかどうか、確信が持てないからだ。


「だ、大丈夫、です」


 見上げると、近いところにあるルティシアの凛々しいその顔は繊細で美しい。女の目から見ても中性的なその美に、くらくらしてしまいそうだ。一瞬、本当は自分は女性が好きなんだろうか、とフレイラは思って、頬を赤らめた。


(そんなつもりはないけれど、でも、なんか恥ずかしい⋯)


 サーヤは後ろを歩きながら、つまらなさそうな目でルティシアとフレイラの二人を見ていた。


「師匠が徒歩なのに、弟子が馬とは」


 アルテミシアが(たしな)めた。


「しょうがないでしょ。聖女の器ってこと以前に、今のフレイラちゃんにはそれほど体力がないんだから」

「ちぇっ」

「それに、もうリルム村に着くわよ」


 森の前方が開けて、坂道の下にあるリルム村の全貌が見えた。それは美しい光景だった。赤い屋根が続き、水車と風車があちこちにあり、村の中心には教会と時計塔がある。そして、広いぶどう畑が段々になって、実をつけていた。


「こんな時期にぶどうが実ってる」

「栽培に魔法を使ってるみたいね」

「珍しい魔法だ」


 一行は村の中へ入っていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ