第四話 レイアは打ち明けようとした
これまで大切に育ててくれた両親である。レイアはもちろん両親を愛しているし、尊敬している。だが二人に転生の記憶のことを話すのは、かなり勇気の要ることだった。
「実は、その⋯⋯」
説明しづらい。食い入るように娘を見つめる両親の視線にレイアがまごついていると、バタバタと家じゅうの者が集まってきた。
「まあ、レイアお嬢様、いったい何が?」
「レイアお嬢様! なんてこと⋯⋯」
メイドたちはレイアの姿を見て皆誤解した。
「あっ、違うのです、これは」
「お嬢様! おつらかったですよね」
「こんなことなら私がついていってお守りして差し上げれば良かった」
メイドたちに抱きつかれ、泣かれたレイアは、どうやってこの誤解を解くべきか思案した。
「離して、ミリア、ロレアナ」
やっとのことでメイドたちから身を離したレイアは、深いため息をついた。
「私は別に、誰かに襲われたわけではありません。でも少々疲れました。今日は、もう休みます」
事情は両親に明日話せば良いだろう。そう考えたレイアは、ふらふらと自室へ向かった。
「お嬢様、せめてお湯に!」
メイドたちはタオルを用意し、風呂に湯を張るなど、急いで準備した。そして裸になったレイアの体に足の裏以外なんの傷もないことを確かめると、互いに安堵の息を吐いたのであった。




