表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
令嬢転生したけど恋愛フラグはまっぴらゴメンです!  作者: 高倉麻耶
第一章 第一王子ローランド
3/54

第三話 レイアは両親と話した

 屋敷でなんの疑いもなく娘の帰りを待っていたレイアの母マイアは、裸足でドレスもボロボロになって帰ってきた娘レイアの様子を見て驚愕した。


「まあ、レイア! なんてことなの? 盗賊に襲われたの?!」


 レイアの表情は暗澹としていた。


「いいえ、お母様⋯誰にも襲われていませんわ、今はね」


 彼女の言葉の真意は、母マイアにははかりかねた。


「あなた、ちょっと! ちょっと来て!」

「どうした」


 焦燥に駆られたマイアの声に、何事かと飛んできたレイアの父ブルックスは、娘の姿を見て「あっ」と声をあげた。


「畜生、誰にやられたんだ? 俺が成敗してやる!」


 壁に掛けられた剣に手を伸ばした父を、レイアは冷静に制した。


「誰にも何もされておりませんわ、お父様。私はただ宮殿から走って帰ってきただけなのです」

「? どういうことなんだ、レイア⋯」


 レイアはスッとスカートを持ち上げて両親に礼をした。


「お父様、お母様⋯⋯私をこれまで王子の婚約者に相応しいようにと心を砕いて育ててくださったこと、お礼申し上げます。ですが、今夜、私は、ローランド殿下に、殿下との婚約を破棄するとお伝えしました」

「ええっ?!」

「理由については委細申し上げられません。どうか、お許しください」


 レイアの様子は落ち着いていたが、両親は慌てふためいた。


「そんな、どうして急に⋯⋯」

「いったい何があったのだ? 理由を言いなさい、理由を」

「⋯⋯」


 沈鬱な面持ちで、レイアは黙っていた。その様子を見て、父ブルックスはふつふつと怒りを滾らせた。


「そうか、わかったぞ! ローランド王子が他の女に心を移したのだな! あのクソ王子め、俺が成敗してやる!」

「違います」


 再び剣を取ろうとした父親を、レイアがまた制した。


「違うのか。では、お前に狼藉を働いた輩が。俺が成敗」

「それも違います、お父様。私は私の意志で、婚約を破棄すると申し上げたのです」

「だから、何故⋯」

「実は⋯⋯」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ