表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
令嬢転生したけど恋愛フラグはまっぴらゴメンです!  作者: 高倉麻耶
第一章 第一王子ローランド
29/54

第二十九話 フレイラは杖を手にした

「まあ、その……なんていうか、ファッション……ですかね」

「そうか、まあ服装というものの好みは人それぞれだからな」


 フレイラはホッとした。ルティシアは、案外鷹揚な性格のようだ。


「それで、あなたがたはどういう関係なのだ?」


 その質問に対しては、アルテミシアが答えた。


「前も言ったけど、サーヤが私の姉で、フレイラちゃんはサーヤの弟子よ」

「なるほど」


 ルティシアはまだ何か考えている様子だ。


「フレイラの魔法レベルはどのくらいなのか?」

「40です」

「ランクは?」

「Cクラス第1ランクです」


 フレイラは正直に答えた。


「ふむ……」


 ルティシアは立ち止まって革袋から何か小さなものを取り出し、フレイラに手渡した。見ると、それは繊細な文字が刻み込まれた指輪だった。


「この指輪を身につけておくと、いいかもしれない」

「これは……?」


 アルテミシアが横から覗き込んだ。


「わあ、補助魔道具ね! レベルアップしやすい」

「え、いいんですか?」


 フレイラが戸惑っていると、ルティシアは優しく微笑んだ。


「使ってもらいたい。わたしにはもう必要のないものだからな」

「ありがとうございます!」


 フレイラが指輪に指を通してみると、指輪のサイズがキュッと縮まって指にぴったりとはまった。魔法効果のようなものは何も感じなかったが、早くレベルアップできるなら嬉しい。さらにルティシアが付け加えた。


「これから向かう『迷いの森』には、モンスターが出現する。そんなに強力なものはいないが、気をつけて、あなたには回復に専念してもらいたい」

「賛成」


 サーヤが手を挙げた。


「回復を専門に魔法を習得して、戦うのはあたしたちに任せて」

「はい!」


 フレイラは期待と希望に胸をふくらませた。


「あたしからもひとつ」


 サーヤが転送魔法で、古ぼけた木製の杖を中空に浮かばせた。


「これ、使う魔法の効果を強める杖」

「わあ……」


 その杖は、ゆっくりとフレイラの前に降りてきた。フレイラはそれをドキドキしながら受け取った。


(わたし、これからこのパーティで魔導士として活躍するんだ……!)


 フレイラはその杖を右手に持ち、高く掲げた。


「ありがとうございます! わたし、頑張ります!!」


 朝日は燦燦と輝いていたが、前方の森のほうには、薄暗い雲がかかっていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ