第二十五話 ルティシアはパーティーに加わった
ギルド青猫で、ルティシアはSSSランクの剣士という登録となり、サーヤによってパーティーメンバー登録もされた。
「あたしずっと待ってたんだよね、あなたがここに現れるの」
と、サーヤが酔った声音で言った。
「あなたは何か皇国の秘密を知っておられるのか?」
ルティシアが尋ねると、
「んー、そういうのじゃない。予知ってやつ?」
「おお、予知の力をお持ちとは⋯⋯!!」
ルティシアはサーヤの手をとった。
「エルフの魔法使いは人の心を読む力を持っていると聞いたことがある。ぜひ、秘密を守った上で私の心を読んでいただきたい」
「わかったよ」
サーヤは眠そうな顔でルティシアの瞳をみつめ、何度か頷いた。
「あなたの探し物は遠いところにある。でも私たちにはやることが他にもある。何を優先するか、私たちに委ねてほしい。それでもいい?」
「エルフのあなたがそう仰るなら、従おう」
実はこのとき、フレイラも覚えたての魔法で、便乗してルティシアの心を密かに読んでいた。
ルティシアは気づいていないが、アルテミシアとサーヤの二人にはわかっている。
ルティシアの探し人は、リンデンブルク。ルティシアの主でシーエンド皇国の聖法皇であり、数日前に失踪している。今は他の人間が魔法で顔を変えて身代わりを務めているのだ。
(なんて大事件なの⋯⋯私にいったい何ができるかしら。不安しかないわ)
フレイラがアルテミシアの顔を見ると、アルテミシアは微笑みを返した。
「大丈夫よ、フレイラちゃん。もっとサーヤを頼りにしていいのよ」




