第二十三話 レイアは賞金首になった
ギルドハウスの中は騒然となったあと、話を詳しく聞こうと静まり返った。
男は手に持った紙を広げて見せた。そこにはレイアの似顔絵が描かれていた。
「賞金首の名前はレイア・ティアブレイド! カルバドス王国の王子を誘拐して隠していて、王城に身代金を要求しているらしい! そいつを生きたまま捕まえて引き渡せば、カルバドス王が1千万ゴールドを与えるってよ!! 特徴は銀髪に紫の眼で、若い女だ!」
うおおっと歓声が上がった。ギルドハウスにいた男たちは、我先にと飛び出していった。建物の中は、フレイラたち三人を残して、ほぼがらんどうになった。
「それは事実?」
アルテミシアがフレイラに尋ねた。フレイラは仮面の下は顔面蒼白となって、ぶんぶんと首を横に振った。
「そうよねえ」
サーヤはなぜかニヤニヤしながら、また酒をあおった。
「何か事件のニオイがするね。面白いから調べてみる?」
「ていうか」
アルテミシアが溜め息をついた。
「フレイラちゃんがおうちへ帰れなくなっちゃったわね。誰の陰謀なのか突き止めないと」
「ご、ごめんなさい」
フレイラは泣きそうになっていた。
「私のせいで、二人を危ない目に遭わせるわけには⋯⋯」
「何言ってるの」
アルテミシアは笑った。
「こんな面白そうな案件、首を突っ込みたくないわけがない!」
(ええーーー?!)
「意外?」
「アルテミシアさんて、そういう人だったんですね⋯⋯」
そのとき、ほぼ空のギルドハウスに、銀の鎧を身につけた人物が静かに入ってきた。
その人物が兜をとると、表情のキリッとした金髪碧眼の美しい女性だった。
「此方は、ギルドだと聞いて来たのだが」
涼やかな声で、彼女は言った。




