第二十二話 レイアは自分の記憶を伝えた
心を解放したレイアは、日本での過去の記憶を、できるだけわかりやすく伝えようと、少しずついろんなことを思い出してサーヤとアルテミシアに伝えた。
それが終わると、サーヤとアルテミシアは興奮して、
「凄い! 異世界ってめちゃくちゃ面白い! いつか行ってみたいわ!!」
と、はしゃいだ。いつも酒でぼおっとしているサーヤもテンション高く、レイアは驚いた。
翌日サーヤとアルテミシアとフレイラの3人は、ギルドハウスへ行き、サーヤのお眼鏡に叶う戦士が来ないか待ち受けることになった。
「ねえフレイラちゃん、もしかしてあなたの捜索がされても、あなたは故郷に戻る気はないの?」
アルテミシアが尋ねた。
「私⋯このまま一生フレイラでいて、ウソの人生を歩むことになっても、もうカルバドスには戻りません」
「あなたの両親がどうなっても?」
フレイラが両親のことを思うと、少し胸が痛んだ。
「⋯⋯はい」
「そう、案外情が薄いのね」
そう言われるとズキッとくるものがあった。
「パーティーメンバーってビジネスだから、家族ほど大事にはしてくれないわよ。大切なものを失っても、得られるものはお金ぐらいしかないわよ。それでもいいの?」
「⋯⋯」
「悪いことは言わないわ。私たちが言うのもアレだけど、冒険者になるなんて子どもの夢みたいなことはやめて、今からお家へお帰んなさい? 今なら、謝れば許してもらえるわよ。それに、こんな無垢な心のあなたが冒険者としてやっていけるほど世間は甘くない」
「でも、私⋯⋯」
そのとき突然、ギルドハウスに駆け込んで来た男が大声で叫んだ。
「おい! スゲー案件が来たぞ、1千万ゴールドの賞金首だ!!」




