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令嬢転生したけど恋愛フラグはまっぴらゴメンです!  作者: 高倉麻耶
第一章 第一王子ローランド
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第二十話 フレイラは事情を話した

 するとベッドに寝ていたはずのサーヤが、ムクッと体を起こした。


「何よ、面白そうじゃない。あたしも混ぜてよ」

「っ! 起きてたんですか?」

「途中からね、目は覚めてた」

「どのへんから⋯」

「詠唱なしで使えるって話のあたりかな」


  フレイラは覚悟を決めた。


「サーヤ様、私は、あなたのことを師匠と呼ばせていただきたいです。お許しいただけますか?」

「あー、いいんじゃない?」

「では⋯」


 フレイラは、サーヤとアルテミシアに、これまでの顛末を話した。自分は今は十七歳だが、レイア・ティアブレイドとして生まれる前の、別の二十数年の人生の記憶を持っていること、不幸なまま死んで、自分を不幸にした男たちを許せないため、王子との婚約を破棄したこと。そして、女だけのパーティーを組んで冒険者になりたいということ。

 サーヤとアルテミシアは、口も挟まず、じっくりと聞いていた。そしてフレイラが語り終わると、まずアルテミシアがハグを求めてきた。


「大変だったのね、フレイラちゃん」

「いえ、そんな⋯⋯私は、幸運でしたよ。お二人に出会えて」

「そうね、もし私たちが悪党だったら、今頃は裸同然の無一文で放り出されている頃ね」

「前世では私にそんなことをした輩がいました」

「そいつ、許せないわあ」

「わかってもらえますか」


 フレイラはこらえていた涙を、ポロポロと膝に落とした。そして子どものように泣き出した。


「よしよし」

 

 アルテミシアはフレイラをハグし、子どもに対するように慰めた。

 アルテミシアの心は魔法で読めないようにロックされている。だが、アルテミシアは敢えてそれを外した。すると、彼女の記憶がフレイラの中に流れ込んで来た。


「⋯⋯!」


 触れそうなほどくっきりしたイメージで、フレイラの心のなかに幼い頃のアルテミシアがいた。

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