第十四話 フレイラは冒険者ギルドを訪ねた
その夜はウェンの屋敷に泊めてもらい、二日ぶりにお風呂にも入り、柔らかいベッドで寝て、ゆったりと過ごした。朝は素敵な朝食を用意してもらって、幸福感に包まれながら食べた。ウェンはそんなフレイラの様子を笑顔で見守った。
「いい食べっぷりだね。作り手冥利に尽きるよ」
「本当に、美味しくて⋯⋯」
「ところで、なんでお面をつけてるの?」
うっ、とフレイラは内心焦った。
「じ、実は、顔に大きな火傷の痕がありまして⋯」
「そうか、魔法で治せないのかい?」
「幼い頃のものなので、魔法でも消えないんです」
「そうなのか⋯⋯若い女の子なのに、ますます不憫だなあ」
良心の呵責を感じつつ、フレイラは冒険者ギルドへの案内図を受け取って、ウェンの屋敷をあとにした。
「お世話になりました」
深々と頭を下げたフレイラに、ウェンは右手を差し出した。
「こちらこそ、本当にありがとう。母さんを助けてくれて感謝しているよ。あのままじゃ死ぬとこだった」
「いえ、お役に立てて良かったです。お料理ごちそうさまでした」
「俺、この街の蜥蜴屋っていうレストランで料理長をしてるんだ。よかったら食べに来てくれよ。おごるからさ」
「蜥蜴屋⋯ですね、ありがとうございます。また、伺いますね」
二人はかたく握手し、フレイラは手を降って出発した。
(冒険者ギルドか⋯)
興味はあった。どんなところなのか、確かめてみたいと。それに、クエストを完了すれば報酬がもらえるという。仲間を探してパーティーを組んで、冒険者を仕事にする。そのためには、魔法の師匠も探さねばならない。
(まずはギルドでいろいろきいてみよう)
ギルドの場所は意外と近かった。それに、目立つ扉だった。飾られたギルドの紋章がかなりでかい。フレイラは恐る恐る、扉を開いてみた。




