表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
令嬢転生したけど恋愛フラグはまっぴらゴメンです!  作者: 高倉麻耶
第一章 第一王子ローランド
1/54

第一話 レイアは怒っていた

新連載です。

よろしくお願いします。

 レイアは怒っていた。

 というか、怒り狂っていた。


 なぜかといえば、前世の記憶が突如蘇ってきたせいである。前世の彼女は若くして死んだ日本人女性で、その人生はあまりに、多くの身勝手な男たちに翻弄され、蹂躙され過ぎていた。

 それは生まれ変わったあとの十七歳のレイアをひどく苛立たせ、男性不信にさせてしまった。

 今日までのレイアを知る者にとっては、想像もつかないような変化だった。レイアは次々と止めどなく蘇ってくる過去の人生のしがらみの記憶に苦しみ、ふらりと倒れかかった。


「レイア、大丈夫か?」


 抱きとめたのは、彼女の婚約者・ローランド第一王子である。

 レイアは幼い頃から王子の許嫁としての教育を受けており、才色兼備の見目麗しき完璧な淑女として名を馳せていた。

 それは王子も同じで、美しい容姿に完璧な所作、性格も明るく、誰もが羨み尊敬する頭脳の持ち主であった。


 ローランド王子はこのカルバドス王国の跡取りとして既に確定し、今後のすべてを二人で担っていくと誓いを交わした相手なのだ。

 だが、そんな王子が婚約者の口から聞いた言葉は、到底信じられない一言だった。


「触らないで」


 レイアはローランド王子の手を強く振り払い、突き飛ばした。そして暗い表情で告げた。


「婚約は破棄します。二度と私に近づかないで」


 晩餐会に来ていた貴族たちはざわつき、やがてカルテットの演奏も中止され静かになった。


「レイア、婚約破棄だなんて、一体どうして」

「口もききたくないのよ! 話しかけないで! あんたなんか大っ嫌いなの!」

「レイア!」


 止めるのも間に合わず、レイアは階段を駆け下りていった。

 残された王子は、ただ呆然と立ち尽くしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ