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第1話 記憶が疼く時
「よびだした、あの日」
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木造の古い校舎。
きしむ床の音。
階段室の窓から。
木漏れ日が差していた。
逆光に霞む。
君が眩しくて。
俯いた白い頬が。
今も心に残っているのです。
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階段の
窓からそそぐ
木漏れ日が
君を眩しく
心に残す
かいだんの
まどからそそぐ
こもれびが
きみをまぶしく
こころにのこす
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君は。
今。
どうしているのでしょうか。
僕は。
今。
ハイボールの酔いに。
漂っています。