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まさき③※ヒーロー視点
「ご主人ッ!? ちょっとは空気読んでくれよ!? 俺たちがまだフーフーしてる途中でしょうが!」
「そうだそうだ!」
「いや知らんし。初対面の不審者二人が、目の前で延々フーフーしてる様を見せつけられてるこっちの身にもなれや。――私が今一番欲してるものはツマミなの! だから私は行く、コンビニに!(倒置法)」
そんなッ!?
「……じゃ、じゃあ、俺もコンビニについていくよ!」
「それなら私も!」
「ゲッ」
露骨に眉間に皺を百本くらい寄せるご主人。
そんな顔してもダメなものはダメだッ!
「さあ! 行こうぜご主人!」
「っ!?」
ご主人の右腕にしがみつく俺。
「フハハハハ、久しぶりにからあげクンの北海道チーズ味が食べたいね」
「オイ!?」
そしてヤツはご主人の左腕に……!
「テメェ! ご主人に汚ねぇ手で触るんじゃねぇッ!」
「フハハハハ、頭に特大ブーメラン刺さってるけど大丈夫かい?」
「いやどっちも離れろや」