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すなが→まさき→なまこのリレー小説  作者: すなまがさきこ
7/13

すなが③

 

 仕方がないので眺めていた。

 ストロングゼロを呑みながら。


 イケメンが自分を取り合い(?)バトルを行うなんて、考えてみれば乙女の夢ではないだろうか。


 しかし片方は変態不法侵入者、片方は闇から現れしニョロニョロ下半身ときた。

 これを『私の為に争わないで~♡』などとご満悦で言うには、かなりニッチな性癖でなければ厳しいと思われる。


 大体、なんだこの勝負は。

 既に私のストロングゼロ(ロング)は底を尽き、二本目になってもまだフーフーしている輩共。

 可愛さアピールか。

 可愛さアピールか。(※二度目)


 空きっ腹に酒が入ったことで、段々困惑よりも苛立ちが勝ってきた私は、ストロングに叫んだ。


「──お前らなにをグズグズしてやがるッ! 私への愛はその程度か!?」


 鮭とばをストロングに噛み千切りながら、ストロングゼロをストロングに流し込む。


「……くうぅっ!! ぷはー!!」


 染みるぜ!!ストロングにな!!


「ご主人! 今俺が愛を示してみせます!! フーフーフーフー!」

「ぬうっ?! 私とて負けぬ! フーフーフーフー!」

「いいから飲めよ」


 奴らの愛など所詮はまやかしであった。

 しかし、愛など要らん。


 今欲しいのは……そう、ツマミである。


 私はなにか鮭とば以外のツマミが欲しくなったが、残念なことにせっかく購入した焼き鳥は、ストロングにアスファルトに叩きつけられてしまっていた。


「ねー、ちょっとコンビニ行ってきていい?」

「「えっ」」


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