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すなが②
ほぼほぼストロングゼロと共に落下した私だったが──
「おっと! 危ない!!」
闇から現れしイケメンが、落下した筈の私の身体を抱きかかえていた。
闇から現れしイケメンは、闇から現れただけあり、下半分は闇に埋もれている。
よく見たら、その半身はニョロニョロしていた。
「人外!!」
流石闇から現れただけあるわ?!
そこはかとなくクトゥルフっぽい!!
ニョロニョロしてるし!!
下半身がニョロニョロしたイケメンは、悔しげにイケてる面を歪ませながらこう宣う。
「クッ……よくわかったな」
「わからんわけがない!!」
「よもやこうも容易く正体を見破るとは……こうなっては仕方ない!」
「なっなにをするつもり!?」
おもわず触手的なR18に抵触するアレコレを想像してしまい身構えた私だったが、予想に反し下半身ニョロイケ(※略称)は、私をそっと降ろすと柔らかく手を取り唇を落とした。
「結婚してください」