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すなが→まさき→なまこのリレー小説  作者: すなまがさきこ
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13/13

おまけのざっくり後付け伏線回収回(すなが)

 

 俺はあの夜を何度か繰り返している。


 次元を渡る際に記憶を失った一回目、かつての俺の召喚(※トラック跳ねられ)と共に今の俺も消滅した。

 気付いた時には召喚前からのスタート。


 人型に変えられた俺は勇者としての運命が決まっていたのだ──数度目あたりにはそう思っていたが、それもまた違っていた。


 かつて世界の王として異世界で君臨していた俺こそが本来の姿。


 延々続く休みのない日々に体力は無限であろうとも、心は疲弊していた。

 社畜のご主人と同様に。


「もう嫌だ────!!

 のんべんだらりと甘やかされて暮らしたい!!」

「あっ魔王様!?」


 そして俺は、禁忌に手を出した。

 そう、次元渡りである。


 力尽き猫となった俺を拾ったのは、ご主人だった。記憶を失った俺は、ゴロゴロと喉を鳴らし、ちゅーるに舌づつみを打つ猫の幸せな生活に満足しており、自分が猫であると思い込んでしまっていたのだ。


 外法による歪みを直す為か、記憶を少しずつ取り戻しながら、その後の世界を荒らした者を粛清しつつ、やり直しは続く。時折記憶は混乱し、なかなかこの世界の俺との足並みが合わない。


(だが、今度こそ……!)


 階段から足を踏み外し、宙に投げ出される彼女の身体。

 そしてエコバッグから飛び散るストロングゼロ(ロング)、猫缶、ストロングゼロ、鮭とば、ストロングゼロ、ちゅーる、焼き鳥、ストロングゼロ……。


「おっと! 危ない!!」


 今や完璧な人型を取れる俺。

 ほぼほぼストロングゼロと共に落下した彼女を華麗に受け止める。

 今回も焼き鳥は守れなかったが、それは仕方ない。


 階段の上の俺と目が合う。


『あとはよろしく』


 口の動きがそう言っていた。



矛盾があってもそれはそれ。

サブタイで察してください。

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― 新着の感想 ―
[良い点] いやぁ~~凄いっす! 御三方でのリレー合作。 大きく脱線する事もなくフィニッシュされたのは御見事でした。 大昔(中学生の頃)、文系部所属の友人らに誘われて、合作の物語(子供の落書きともいう…
[一言] めっちゃ笑いました! 面白かったです!
[一言] えー、どうも、猫でもニョロイケでも勇者でも魔王でもない方のボンクラです。 ……つーか、気付けばなんかおいしい役に祭り上げられてる気もしないでもないんですが! 危なかったよ! 気付かずスルー…
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