表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

エッセイまとめ

他人の名前にモヤモヤしたり、精神を削られるお話

作者: あるとん

 別にキラキラネームとかでなくとも、名前が時に人を苦しめることがあることを、みなさんはご存じだろうか。

 別に堅苦しい話をしようっていうんじゃありません。(すみません、嘘を付いたかも知れません!)

 恐らく、同じ経験をしている方は少なくないと思いますが、そんな『あるあるネタ』を書いてみようかなというわけでして。

 まず最初に、どういった時にそれが起こるのか?を簡潔に並べてみますね。


 1、付き合いが長い友人などの苗字が変わった時

 2、自分と他人の苗字や名前が同じだった時

 3、知り合った相手の名前が身内と同じ名前の時

 4、3の派生ですが、ヒロインや主人公の名前が、親や友達の名前と同じだった時


 他にもあるとは思いますが、とりあえず自分があり得そうな、もしくは実際にあったパターンを並べてみました。

 どうでしょうか?

 特に4は、苦しめられた方が多いのではないでしょうか?w

 むしろ小説サイトということで、4こそが本題かも知れません。

 もうね、何の罰ゲームだよ!!とか、こんな一生苦しめられる惨い仕打ちがあるのか!?と驚愕してしまうレベルですよ。

 これらはもちろん、個々人によって気にならないという方もいらっしゃるでしょうが、自分だったらという前提で進めさせてもらいますね。

 何はともあれ、例を添えながらこれらを順に見て行きましょうか。





 ●ケース1.付き合いが長い友人などの苗字が変わった時


 その時点で既に10年、15年の付き合いがある友人がいましてね。

 家の事情で苗字が変わったんだそうです。

 学生時代にも、苗字が途中で変わった学友がいたのですが、彼とはあまり親しかったわけではないので、その時は「ふーん、大変なんだなぁ」くらいの認識だったのですよ。

 それから時は流れに流れて、学生時代から長く付き合いのあった友人S君の苗字が変わった。

 いやー、衝撃でしたよ。

 彼の苗字は現在に至るまで他に聞いたことのない、割と珍しいタイプの苗字だったのですが、新たな彼の苗字というのが、『クラスに一人は存在する様な、全国苗字ランキングトップ二十に入る苗字』に変わったのですから。

 別にその苗字を貶める意図はないのですが、他人事ながら、アイデンティティの消滅を感じた気がしました。

 S君だったものが、S君でなくなっていくような……(イニシャルはどっちの苗字もSなので、変わってないんですけどね!)


 そこはまだいいんですよ。

 問題は、長年親しんできた彼の名前(苗字)を、どちらで呼ぶべきか?というところ。

 正式には新たな苗字で呼ぶべきでしょうが、古い苗字こそが彼らしいというイメージが固定されてしまい、新たな苗字では違和感バリバリなんですよ。

 しかもS君を呼ぶ時、いつも苗字呼びであり、アダ名すら無かったので毎回困ってしまい……

『千と千尋の神隠し』じゃないですけど、名前を奪われるっていうのはこういう……という気分にさせられますw

 まあそこは本人に相談してみれば解決するんでしょうけど、苗字が変わったのってもう10年近くは前なので、今更!?って思われそうですネ。





 ●ケース2.自分と他人の苗字や名前が同じだった時


 自分は幸いにも、面識のある人で同じ苗字や名前の方に出会ったことはありません。

 有名人や政治家の方の中にはいらっしゃいますけどね。

 これが例えば知り合いに同じ苗字の方が存在するとして、その方に呼びかけなければならないとする。

 すると、自分の苗字を〇〇さん!と言う必要があるわけですよ。

 それはもう、得も言われぬ抵抗感により違和感バリバリでしょうね。

 自分、あるいは家族を示すという強い認識を持つ苗字を、他人の様に(実際に他人だが)さん付けするって、アイデンディティが揺らぎそうで、ダメージを受けてしまうのかも知れませんw

 この感覚は、同族嫌悪に陥った時に近いと自分は感じています。

 これはそういった自己を守るための精神的防御反応なのかも?





 ●ケース3.知り合った相手の名前が身内と同じ名前の時


 これは後述するケース4にも通ずるところがあるので、そこと重ならない部分について述べてみます。

 ふと思ったんですよ。例えば好きになった相手の名前が、親兄弟や忘れたい元恋人、元配偶者と同じ名前だったら、どうなるんだろう……と。

 さすがにこのパターンは滅多にないと思いますけどね。

 想像するだに中々キツいんじゃないかなぁと愚考する次第であります。


 ただですね。知り合った人が、酷い別れ方をした恋人と同じ名前で、そのショックから立ち直れていない時だと、顔を合わせるだけでも辛い物があると思いますよ。思い出してダメージ受けるし、その人は悪くないけど、でも……みたいな。

 もちろん、普段は名前を意識する様な間柄じゃなければ問題ないでしょうが、他の方が下の名前で呼ぶ可能性もありますからね。

 こっちのケースは十分あり得るんじゃないでしょうか。運命が心を抉りに来てますね!





 ●ケース4.ヒロインや主人公の名前が、親や友達の名前と同じだった時


 はい、本命キタァァーー!!

 読者を苦しめてやるぜぇ、フヘヘヘヘッ!!!

 というわけでね、実際これはキツいw


 想像してみましょう!

 漫画やゲーム、小説の恰好良い主人公の下の名前がお父さんと同じ!

 好みの可愛いヒロインの名前がお母さんと同じ!

 友人の名前でもいいですよ。

 怨嗟の声が聞こえて来そうですねぇ、ひっひっひ!


 自分も伯母や母と同じ名前のヒロインを見かけると、母たちを思い浮かべてしまい、激萎え(失礼)!

 伯母は古めの名前なのでヒロインでは殆ど見かけませんが、母は頻度が多く、今まで五キャラ以上は余裕で心当たりがあります。

 そういうキャラを見かけると、やっぱり一歩引いて見てしまうというか、腫れ物を扱う気分になってくるというか……SAN値をガリガリ削ってきますね。

 そのキャラの名前を作中で事ある毎に呼ばれた日には、話に集中できなくなりますよw


 一昔前に、一世を風靡して大ヒットしたとある恋愛ゲームがあったんですよ。

 そのヒロインの内の一人が母と同名だったのですが、そのゲームの話題は事ある毎によく聞いていたんです。そのキャラ自体は自分の好みからはやや外れていたのですが。

 自分もそのゲームは気になっていたんですけどね、結局買わずじまいだったという。


 ともあれ、これは由々しき事態であり、この苦行がこの先何度訪れるか分からない。

 ならば対策を取らねばなるまい。自分の心を守り抜くために……!

 そんな自分の中での対応策としては、例えば母の名前が『優子』だったとしましょうか。

 優子では母を完全に想起させて、精神ダメージが蓄積されてしまう。

 ならば、このキャラはゆうという名前として、勝手に心の中で改名しちゃうわけです。

 心の中で、


「ふん!優子っていうのかい?贅沢な名前だねぇ……!今からお前の名は優だ!いいかい、優だよ!」


と、湯婆婆ばりに名前を奪いましょう!

 すると、ストレートに優子として考えるよりも、ダメージは少ない。

 このキャラは別人なんだ、母とは何の関係もないんだ!そういうですね、自己暗示(爆)をして思い込むことで、関係ないんだという理由の補強を無理矢理する作戦ですね。

 こうすることにより、ダメージは半減くらいはする……んじゃないかなぁ、うん。

 でもこれが姉とか妹の名前だとして、『ゆうちゃん』とか家で呼ばれてたら、別の作戦を早急に練る必要があるでしょうね。頑張ってください!






 ●最後に


 といった感じですが、如何だったでしょうか。

 名前一つ取っても、現実の苦労ってあるもんですよね。

 小説のキャラに名付ける時にも悩むことはあると思いますが、それとはまた違った苦しみです。

 これを読んだ方たちにも、こういった悩みがそれぞれあるのかも知れません。

 この話を書けて、筆者は大変すっきり致しましたw

 もしよろしければご感想をくださいませ!


 それではでは~







 自分と同じ名前のキャラが出てくると、嬉し恥ずかしの何とも言えない気分になる……ならない?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 面白く拝読いたしました。 名前かぶり問題、結構身近にあるものですね。 実在の人物どうしならまだしょうがないか〜と、我慢しようかなとも思えないこともないですが。 片方が創作上の人物だったら、…
[良い点]  思いっきり楽しませてもらいました(^ω^) それに、今までは読んで頂くばかりだったので、それも含めてなんかすごく新鮮でしたよ(笑)  それにしても、なるほどこういう悩みも多くの作品に触…
2021/08/16 06:09 退会済み
管理
[一言] >ふと思ったんですよ。例えば好きになった相手の名前が、親兄弟や忘れたい元恋人、元配偶者と同じ名前だったら、どうなるんだろう……と。 ふふふ…私は高校最後の日にフッた人と、名前が同じどころか…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ