意外と現在の地球でも一夫多妻は珍しくないらしい
さて、そもそも人類が結婚という仕組もしくは制度を生み出したのは古くても2000年ほど前で、それ以前は明確な結婚制度はなかったようです。
これは農業を始めたことで、農民が耕す土地や王権などというものをどうやって若い世代に受け継がせるのが妥当なのかということを考える必要ができたからのようですけどね。
で、現代の日本では当然とされる一夫一妻制はギリシア・ローマ文明の特殊な風習を、古代ローマ時代の時の権力者の治世戦略とキリスト教の布教戦略が一致し、強化した結果のようです。
なのでイスラム教やモルモン教などのキリスト教でも異端派の下、狩猟民族などでは、現在でも一夫多妻制が普通だったりします。
実際に、中東から南アジア、東南アジアにかけてと、アフリカでは、一夫多妻が認められている国が多かったりたりしますし、ロシアやミャンマーのように、本来は違法だけども一夫多妻を事実上黙認している国もあったりします。
そしていま現在は欧米でもキリスト教の熱心な信徒がめちゃ減少して、イスラム教徒が増えているようです。
現状の世界の宗教別人口は、キリスト教の20億人 (33%) 、イスラム教の13億人 (22%) 、ヒンドゥー教の9億人 (15%) 、仏教の3億6000万人 (6%)などで、キリスト教徒が最も多くなっており、次いでイスラム教徒、ヒンズー教徒、仏教の順になっていますが、イスラム教は2070年までにキリスト教徒肩を並べ、2100年にはキリスト教を追い越し、世界最大の宗教になると予測されています。
しかも、キリスト教会の日曜日のミサに集まる信者は高齢化するとともに激減し、教会の経営が成り立たなくなって、どんどん売りに出されているキリスト教への信仰離れが深刻な現状ではこの予想は大幅に縮まる可能性すらあり2050年までに世界の3分の1がイスラム教徒になるという予測もあります。
日本では伝統的に一夫多妻が奈良時代以降続いていたわけですが、豊臣秀吉や徳川家康がキリスト教を禁止したり弾圧した理由の一つが「キリスト教では複数の妻は持てない」ということもあったとも言われているようですね。
結局日本でも明治18年になって、西欧諸国に日本の近代化をアピールする為に、西洋に合わせて戸籍法を改正し、その際に妾や側室は戸籍から外されたことで日本も一夫一妻が当然となったのですがキリスト教的なアイデンティティーの継承はすでに廃れつつあることに対して、イスラム教信徒の増加率は非常に高く、今後遠くないうちに、欧米でもモスクが立ち並んでイスラム教徒の一夫多妻制が合法になっていくかもしれませんし、日本もそれに追随する日が来るかもしれません。
実際、現在の日本でも結婚したあとに離婚して二人の妻を持っていたり、妻の他に養子として家族として戸籍に登録しているが実質は全員妻という生活をしている人もいたりしますしね。