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吸血鬼一族の歴史旅行  作者: 如月麗羅
弥生時代
8/15

2話 初めましてっ

みんな、初めましてっ!私は弥生!

吸血鬼で、転生者です!


私には、お父さんとお母さんと、お兄ちゃんがいます

お父さんはアホの子の残念イケメンで、お母さんは聖母みたいな癒し系の美人で、お兄ちゃんは無気力系男子。将来はさぞかし美味しいイケメンになるだろう。ぐふっ。

おっと失礼。思わずヨダレが。



★☆



弥生時代への転生を知った時は、いろいろ複雑な気持ちになった。

転生にはそれはもうテンションが上がった。ただ、弥生時代にテンションが下がった。

吸血鬼というファンタジーが現実にあって興奮したけど、もうラノベが読めないのかと思うと、ほんとに、ほんとに辛かった。

ただ、ラノベは読めた。何故かスマホで普通に読めた。

もういろいろ滅茶苦茶で、その時に私は、深く考える事を放棄した。


まぁ、そんなこんなで、ラノベと、将来が楽しみすぎる兄を栄養に、毎日結構元気に暮らしております!



弥生時代での暮らしも、そこそこ楽しんでる。

というのも私、吸血鬼なのである。体力とか身体能力とか、もう化け物レベルです。はい。なので、生活はそれ程大変じゃない。

ただ、食事が辛かった。辛すぎた。でも、父にその内慣れると言われ全く信じられなかったが、恐ろしい事に慣れてしまった。時間って恐ろしい。



はい!ところで皆さん!

弥生時代といえば米ですね。米!

米といっても未来のとは全然違うけど、やっぱ米があるのってすごい良いことだと思う!

私たちの村には、最近稲作が広まった。

みんな毎年、慣れない作業を頑張っている。そのお陰で、米が食べれてます!

ほっんと、稲作を伝えてくれた朝鮮半島の人たちには感謝です!わざわざこんな島に移り住んで稲作を伝えてくれるなんて、なんですか!?神ですか!?もうっ。本当に朝鮮半島の人たちには感謝しかないです。



そんな私が今何をしているかというと、、亜弥斗を探してます!

亜弥斗は、いつも最低限の仕事を終わらせるとどこかに行っちゃう。いつもはそれにただ萌えてるだけだったんだけど…今日はお母さんに探して来てくれと頼まれてしまったので、探しております!

まぁ、どこにいるかはだいたい予想がついている。


「亜弥斗~!お母さんが呼んでるよ~!」


そう良いながら、私は高床倉庫に入っていった。

そう、亜弥斗がいるのは大抵高床倉庫である!

米が蓄えられている倉庫の中を歩いていけば、奥に亜弥斗を発見した。高床倉庫は湿気とかネズミを防ぐためだけど、亜弥斗も防ぐべきじゃないかな。いつもここで米に囲まれて寝てる。

この倉庫は、大事な大事な米を湿気やネズミから守るためにあるのであって、決して亜弥斗が寝るためにあるのではない!


「……」

私は無言で亜弥斗を抱えあげ、お母さんの待つたて穴住居へと運んでいった。起こすための労力が無駄でしかないことは、この数年でしっかりと学びました!




家に入ると、お母さんが何かしてた。

「お母さん、何してるの?」

銅鐸(どうたく)に、稲作の様子を描いてるの」


そう言ってお母さんが見せてくれたのは、1メートルくらいの、鐘みたいな形のやつだった。確か、青銅器の1つだよね。青銅で作られてるから青銅器。で、鉄器は鉄で作られてるから鉄器。青銅器と鉄器を合わせて金属器って言う。青銅も鉄も金属だからね。素材+器器器!って感じ。覚えやすいね!


「へ~。なんでその銅鐸ってやつに稲作の様子を描いてるの?」

「豊作を神様に祈ってるの」

「ふ~ん」


昔の人はすこいねぇ。私神様なんて全く信じてないよ。

神様は、個人的に人間のこと全く考えてない人間から見ればサイコパスってキャラが一番萌えるな~。て、そんな話は後にして―

「じゃ、亜弥斗連れてきたから、じゃあね」

―ボーッとしてはいられない。私は石包丁という切りにくい物を使って、収穫をしないといけないのです。すべては米のために!

あーー、石包丁つらっ。鎌が欲しいよ~!


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