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吸血鬼一族の歴史旅行  作者: 如月麗羅
弥生時代
7/15

1話 自己紹介です

皆さん初めまして、亜弥斗です

吸血鬼です 転生者です

今は弥生時代初期です

毎日面倒くさいです


☆★


転生したと言われた時は驚いた。しかも弥生時代。

僕は思った ―めんどくさっ― と


前世、僕は面倒くさがりだった。睡眠が大好きだった。愛してるとも言える。そんな性格は、転生しても全く変わらなかった。

スマホがあると言われたけど、ボタンを押せば家に物が届くという素晴らしい機能が使えないスマホはただのゴミだ。

これからの生活を考えるとため息がでたが、考えても変わらない事を考えるのが面倒になり考えることを放棄した。


そんな僕も成長し、5才になった。もちろん年齢を数えているのは僕じゃない。

毎日毎日、面倒くさい。

前世の僕は、授業の時間はぐっすり眠り、お昼を食べずに眠り、もちろん帰宅部なので誰よりも早く家に帰り眠り、夕食を半覚醒で食べ、また眠る生活をしていた。

とても幸せな毎日だった。

地頭が良かったのと、幼い頃塾に行きまくってたのと、見事に全学年コンプリートしてるいとこや兄弟たちの勉強の様子を横でぼんやり見てたから、テストは余裕だった。


まぁ、そんなことはどうでも良いんだ。

 僕が今1番面倒くさいのは―

「あやくーん、助けてーー!ちっちゃんが冷たいよ~!」

「………」 

 ―これである


面倒なので、スルーして歩き出した。でも、

「あーやーくーん。無視しないでよーー」

 うざい………

「はぁ……どうせまた他の女にデレデレしたんだろ。土下座してこい」

「う~、息子が冷たい……」


そう、こんなだが、僕の父親である。名前は文哉。まぁ、このウザさはもう良いんだ。いい加減慣れた。

と言うのも、こいつは、前世の僕のいとこだ。産まれた時から近くにいたから、さすがに慣れた。うざいことは変わらないが。

ウザさはもう諦めているけど、もう1つ面倒なことがある。さっき言った通り、こいつはいとこなのだ。とても微妙な心情だ。こいつもいとこだからと言っって、僕を息子として扱わない。周囲の目が面倒だ。

ちなみに、いとこだというのは直感で分かった。


「俺、ちっちゃんに謝ってくる……」

とぼとぼとした足取りで家に向かう父親……うざい

ちっちゃんと言うのは僕の母親だ。つまり父さんの嫁である。

名前は千文。旦那と違って素晴らしい人物だ。僕の尊敬する人である。あんな男の世話を毎日毎日よく飽きずにやれると思う。



「お父さん、懲りないねー」


ぼんやりとする僕に話しかける人物が1人。僕の双子の姉、弥生だ。弥生時代だからって弥生というのはどうかと思った。父親に似ずしっかり者である。少々強引なのがたまに面倒だけど。



さて、こんなつまらない僕の話はここまでにして、そろそろ弥生にバトンタッチしようと思う。

僕は寝る。おやすみなさい。


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