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吸血鬼一族の歴史旅行  作者: 如月麗羅
縄文時代
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1話 転生

えー、みなさん、こんにちは。俺です。

……

これ、どういう状況?俺、見知らぬ男に抱きかかえられてんだけど。


「あ、起きた?」


男が驚いている俺の顏を覗き込んできた。視界いっぱいに広がるイケメン顔。くっ、俺もそんな顏になりたかった!そうすればきっと女の子にモテモテだったのに!


「おはよう。僕は君の今世での父親だよ」

「は?」


こいつ、なに言ってんの?



✤✤✤✤



男によると、ここは縄文時代で、俺はこの時代に転生したらしい。なに言ってんだと思ったけど、顏の前にかざしてみた手は、2才の頃ののあやくん(いとこ)の手より小さかった。それに、男はぽかんとする俺を軽々と持ち上げてしまい、そのまま歩き出した。

そして見せられた光景は、せっせと働く昔っぽい服を着た黒髪黒目の人たちと、たくさんの中学校の遠足で見たことのあるたて穴住居、らしきもの。

確かに、すっごい昔に転生したことは分かった。でも、なんで、なんで!よりによって!縄文時代なんだよーー!

縄文時代だよ!てことは、スマホもゲームもマンガもスマホ(2回目)もない!現代人の俺には耐えられない!

こんなイケメンの息子なら俺もイケメンになるかもしれないと一瞬希望を持ったけど、その代償が大きすぎる!

ずっと文明が発達した未来とか、スマホがなくても、魔法使い放題の異世界とかに転生したかった!

俺はこれから、どうやって暮らしていけばいいんだー!


と、思ってた時期が俺にもありました。

嘆いていた俺に、神の声が聞こえたんです。


「スマホ、あるよ」

「ええぇぇぇーー!」


そうして俺は、男、父さんに、全てのことを俺でも理解できるように丁寧に教えられた。


****


なんか、俺の家系は、吸血鬼で転生者らしい。

いきなり言われて意味わかんなかった。こいつ何言ってんだと思った。まぁ、それはずっと思ってるんだけど。


ほんと転生とか吸血鬼とか、ファンタジーが過ぎると思う。

 

俺も父さんも、ばあちゃんも、人間じゃなく吸血鬼らしい。そして、全員が未来の日本からの転生者。その上どういう理屈か知らないけど、産まれてからしばらくして子供の記憶が戻ったら、それを知らせるみたいに子供の横にスマホがおいてあるらしい。スマホは何故か使えるから、ここでの暮らしも慣れれば結構楽しいみたい。


あと、吸血鬼だから基本死なないし、ある程度成長するとそこで成長が止まるらしい。赤ちゃんらしき俺が今普通に喋れてるのも、吸血鬼では普通らしい。そして1番大事なのが、吸血鬼はぜっっったいに美形になるってこと。美形に種類はあるけど、とにかく俺は将来イケメンになれるってことだ!

あと、吸血鬼なのに、太陽は平気だし、十字架もニンニクも全く怖くない。それに、血は特に必要じゃないらしい。

それはもはや吸血鬼じゃないんじゃ?と思ったけど、吸おうと思えば吸えるらしい。そして、これもまたしようと思ったら、血を吸った相手を吸血鬼に変えることも出来るんだって。

吸血鬼に変えるのは、結婚相手が多いって。相手がすぐ死なないように。父さんは母さんを吸血鬼にしたし、ばあちゃんはじいちゃんを吸血鬼にしたらしい。

吸血鬼と人間の恋だから、結構大変だったっぽい。でも、俺もそれを乗り越えて可愛くて優しくて俺を受け入れてくれるお嫁さんがほしいなぁ。基本不老不死だから、時間はたくさんある。ふへへ、楽しみだなぁ。


こうして、俺の楽しい縄文時代ライフが始まった。


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