6/6
途方にくれる少年
僕(結縁絆)は、途方に暮れていた。
家族を殺した盗賊団のアジトは判らない。
しかも、所持金も米もない。
つまりは、飢え死にしそうなので、助けてくれた
ナニカ(朧と呼ばれている神様)、助けてください。
朧が持っている宝物を入れた庫と朧が封印されている壺の中は繋がっているらしい。
その中には、食物がある。
朧は契約者つまり僕の味覚と共有していますので、今は味覚がありますが、昔は味覚がなかったので、溜め込まれているらしい。
さらに宝物を入れた庫には、腐るなどの時による劣化がありません。
朧が食事を作ってくれるらしいがこんな汚い場所では作れないうえにこんなところで僕を休ませるわけにはいきません。
そう言うので、僕は自分が休める場所を探しに行こう。
僕が朧から教えてもらった占い。
それを使って占うと次のような結果が出た。
「妖達の住まう町に行くと吉なり。危険性大きけれど、見合うもの大きい。ここより東に数刻(数時間)行けば着ける。」
僕は、朧から渡された宝刀の縁切を携えて妖達の町に進むことにした。
願わくは、この町に行って素晴らしい出会いがありますように。