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71〜80

わたしは囁く、壊れたあなたの耳元で。きっとあなたは意味もなく優しく微笑んで涙する。あなたの想い出に付け込んで、あなたの過去を奪い取る。血塗れの恋を始めよう、あなたとわたし。誰かの悲劇の上で狂ったように踊りながら。

(@OdaibOt 血塗れの恋を始めようか、)



私の言葉が旅に出た。今頃何処にいるだろう。どんな人の目に触れているだろう。言葉の海を泳いで、人から人へ飛び移る様を思い描く。それは私自身には出来ないこと。でも紛れもなく『私』なのだ。私が発したものなのだ。そう考えるとなんだか少し誇らしく思えた。



私の全部を肯定してよ、と彼女は泣いた。僕は無理だと呟いた。だって君の全部を肯定したら、君がいなくなったことだって認めなきゃならないじゃないか。

(@OdaibOt 私の全部を肯定してよ、)



ふふふと笑う。くるくる回る。きみはきっと幸せだよ。だって世界が歪んでいるわけじゃない。歪んでいるのはきみなんだから。

(@odai_bot00 世界が歪んでいるわけじゃない。)



「チョコレートみたいだね、愛は」

「どうして?」

「だってきみはこんなにも甘い」

「それは私のせいではないでしょう」

「そうかな」

「恋のせいね」

「何が違うと?」

「本当の愛はチョコより苦いわ」

「恋は甘いのかい」

「ええ、痛いほどに甘いのよ」

(@feel_odaibot チョコレートみたいだね、愛は)



「死ぬならあの日の海がいいの」

あなたがいう。

「あなたと見たあの日の海が」

わたしもそうだねという。

「ねぇ本当にそう思ってる?」

わたしがどれほど言葉を砕いても信じない癖に、あなたは信じようとしない。

「ほら、思ってないのよ」

思っているよという言葉は泡にもならずに墜ちた。

(@OdaibOt 死ぬならあの日の海がいい)



#一割の熱

ねぇ辞めましょうこんなこと。

私達ならこれから先、どうとだって変わっていけるわ。きっとこれからは上手くいく。だから、ね?考え直しましょう?...私はまだ生きていたいのよ。ね、お願い。

懇願する彼女を一睨みして溜め息のように告げる。

「すまないが、答えはノーだ」

暗転。



寒さに震える私の肩を抱いて、あなたは言う。「ほら、あんなところに何か咲いている」って。私は「本当だ、何だろう」って答える。

それだけでいいの。それだけで。

(RTの言い回してみた)



今の私はとてもそわそわしている。気分がいいような。途端に墜落してしまうような。誰かと話していたいような。布団にくるまってしまいたいような。そんな心を持て余してチョコレートを一粒口に放り込んだ。中にはアーモンド。歯に挟まったものを舌でなぞる。血の味を反芻。私は自分の舌すら傷付ける。



私が絶望を知ったその場所に、君の愛した花が咲く。それって、なんとも美しい光景だと思わない?

私がそういうと君は肯定するでも否定するでもなく、ただ悲しげに微笑んだ。

止めないの?

止めて欲しいの?

そうではないかも。

君が、だろうと思った、と言って初めて、私は。

(@odai_bot00 私が絶望を知ったその場所に、君の愛した花が咲く。)

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