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531〜540

かみさま、どうかお願いします。ボクから言葉を奪わないでください。それがないと何も出来ないのです。これ以上出来損ないにさせないでください。これ以上人間であることを辞めさせないでください。お願いします。お願いします。ことばを、返してください。奪わないでください。



あなたへの想いが不純物だったなんて私は信じない。だって、純粋で透明な想いほど、砕けた後に鋭角な殺意を表す。だから私はあなたを殺す。ギリギリと、ぐりぐりと、華麗に調理して豪快に貪るの。そうやってこの恋は終わるのよ。どう?素敵でしょう?ねぇ?そうだと言ってよ。ねぇ。言って。

(@OdaibOt 純粋で透明な想いほど、砕けた後に鋭角な殺意を表す)



「私の一番をあげるからあなたの二番を頂戴よ」

「どうして一番を欲しがらないの?」

「それじゃあなたの一番になってしまうじゃない。私は少し後ろからあなたを眺めているだけで満足なの。でもあなた以上の一番は二度と欲しくないからあげるの。だって一番好きってすっごく重くて辛いんですもの」



#twnovel 雨に濡れたコンクリートのにおいはいつだって不自然だった。人工的で、臭いような、逆に匂いを吸い取るような、そんな不自然さ。君は言う。

「無機物に囲まれた私たちはいつになれば美しくなれるのかな」

僕は無機物になるなんて御免だと君を突き放す。君の温もりが雨に掻き消されていく。

(>雨に濡れたコンクリートのにおい https://t.co/xc5ozQlDGQ #odaibako)



#twnovel 砂糖漬けの幸せよりも、私は、泥に塗れた不幸を選ぶ。幸せになるのは恐ろしい。砂糖漬けになんかなってしまえばもう元には戻れない。私は私の原型を失くしてきっとこの世を彷徨うだけの亡霊となるだろう。だから激流のようなこの人生だって甘んじて受けてやってるんだと言い聞かせている。

(>「砂糖漬けの幸せよりも」 https://t.co/I6uzfjQl34 #odaibako)



#twnovel 下ばかり向いて歩いてた。暗闇で足元が心許ない。君に手を引かれるままフラフラと歩く。見て。君に言われたままに見上げた空のオリオン座。思わず漏れたのは歓声にも近い溜め息だった。「綺麗でしょ」そう微笑む君の方がずっと綺麗だと、ありふれた台詞が頭を過る。君が静かに唇に触れた。

(>見上げた空のオリオン座 https://t.co/KSdUbkg6Hd #odaibako)



重ねる嘘は甘いですか。あなたに許されたいと思っていた私が馬鹿でした。そしてそんな私を許そうとするあなたもきっと馬鹿だった。この世界のルールから外れてしまった同士の癖に、未だに世界にしがみついて、そんなだからあなた、私なんかに殺されてしまうのですよ。ねぇ。あなたの血は、甘いですよ。



#twnovel 愛を売る。高値で売り付け釣り銭を受け取る。掌には数枚の一万円札と虚しさ。私は愛を売ったのに、無一文ではなくなったのに、どうして、どうしてこんなに虚しいのだろう。上手くヤれたし、可愛いねって褒めるれたのに、どうしてこんなに哀しいんだろう。どうして死にたいままなんだろう。



#twnovel 息を止めて。瞬きを留めて。生きるのを辞めて。それでも遺ったのは生への執着だった。冷たい畳が頬に食い込む心地が気持ち良くて、僕はいつも死んだふりをする。誰か見つけてね。今にも死にそうな僕の心を。いや、見つけなくていいや。だって見つかっちゃったらきっと、もう、生きられない。



幸福だよ、と笑う彼の真実を見たならばきっと君たちはぎょっとして、そして、自分の両手で自分を抱き締めるだろう。そうでないと寒すぎて凍えてしまうから。彼の笑顔の底にある、全てを憎み蔑む殺意に充てられて、君たちはきっと死んでしまうから。溺れる前に逃げなさい。喰われる前に去りなさい。

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