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451〜460

#twnovel 僕の夢。深く深く、蒼く碧く、ほんのりと暗い海の底へ沈む。そこにあるのは静寂。煩わしかった何もかもを捨てて、辿り着いた桃源郷のような安らぎの場所。僕を想う誰かが迎えにきてくれたはずだったけど、そんなもの、もう忘れてしまった。だって必要ないからね。あの美しい世界には、誰も。

(奏。さんは今夜、海の底の夢を見ます。登場人物はあなたのことを想っている人、目を覚ますと数分で忘れてしまうでしょう。

https://t.co/Ll2SJQert9)



#twnovel 見てくれる人、興味を持ってくれる人なんて、誰もいないでしょ、なら自由にやってやろうじゃん、なんて、そんな去年の今頃が既に懐かしい。きっと今はその頃より少しだけ不自由だ。八方美人で八方塞がりな自業自得。それでも今の自分を置いておいてくれる人の群れに潜らずにいられない。



#twnovel ゆらゆらと揺れるのは月か、自分か。泳いで遊んでみたかっただけなのに、いつの間にかこんなところまで来てしまった。届かない掌になど何の意味があるというのか。叶わない希望を抱いて平気でいられるほど強くもない僕は、きっと暗い水中から月を見ているのがお似合い。嗚呼、綺麗だなァ。

(お題箱 水中から月を見る。)



#twnovel 何もかも初めてだった君と最初のXmas。君の住む街まで追いかけた浮かれっぱなしの三年目。そして、あんなに憧れだったトーキョーの街並みに見慣れた八回目になるはずのXmasは私一人。信じたくなくても失ったものは戻らない。ねぇ。私達の365日の積み重ねって、何だったのかな。…会いたいよ。



#今の気分を小説風に語ってみる

朝の忙しなさを無視して、湯の中で揺蕩う。頭の芯が痺れてゆく感覚は少しだけ幸福と似ていた。白く煙る窓辺から青が差し込む。ああ、こんなに良いお天気の日には、洗濯物を干さなくちゃ。けれども今だけは、今のこの時だけは、怠惰な自分に戻らせて。 #twnovel



#twnovel 絶望の花が開く。額にぱっかりと、第三の目のように。それは私の心を飲み込んで、すべての善悪など関係なく、相手を叩きのめそうとする。やめて、こんなこと、望んでないのに。私の懇願は届かない。蕾が開く度、私の言葉は消えていく。ああ、本当に絶望だ。私から言葉を奪うなんて。

(奏。はマリーゴールドが額に咲きました。この花は奏。の心を具現化したもののようです。また、花が成長すると言葉をひとつずつ失っていきます。

#花咲き病

https://t.co/6tIRO1PO8Z)



#twnovel 手を差し出される。手を握る。ひんやりとした掌と指先に思いを重ねる。ごめん、待たせて。うん、待ってた。素直すぎるあなたの言葉に微笑むのはその悪意のなさが疎ましくて羨ましいから。大好きが溢れる時間にこんにちは。孤独な過去には少しの間さようなら。今はただ愛に浸っていたいから。



#twnovel 病室で立ち尽くして随分と時間が経ってしまった。すっかり冷めたコーヒーをすすりながら、小さな背中を見つめる。泣きもせず喚きもせず、ただじぃっと椅子に座り、背を伸ばすその少女はきっと、唇を噛み締めていることだろう。お前の代わりに彼女を守るよ。相棒の亡骸へ黙ってそう誓った。

(あなたの病室で

冷めたコーヒーをすすりながら

誓った

https://t.co/uG0yu7omKI #創作お題スロット #スロットメーカー)



#twnovel 寒いと言いながら白い視界を進む。「わざわざこんな雪の中、外に出なくても」ぶうぶうと文句を垂れ流す私にあなたは微笑む。いいからいいから、と促されるままに辿り着いたのは自販機。あなたは無言で温かいココアを二つ。「きっと美味しいよ」全く、こんなことしなくたってあなたとなら。

(お題 冬とホットチョコレート)



#twnovel あっという間に雪に彩られた世界。普段見ることは叶わない一面の銀色は切なくなるほどに凍てつく空気を纏う。いつもならオレンジに染まるはずの夕暮れは、いとも簡単に色を変え、音は静かに吸い込まれていく。寒いのは雪のせい?何故だか君のただいまが聞こえなかったあの日と良く似ていた。

(お題 雪、銀、夕暮れ)

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