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401〜410

#twnovel 忘れないで。忘れないで。忘れないで。願い事は三回唱える法則。星なんか流れてないけど念ずれば通ずとも言うじゃないか。そんな気休めも虚しくやっぱり忘れていくんだね。早く忘れて早く忘れて早く忘れて。それならばいっそ跡形もなく、記憶からも消し去って。叫び声を飲み込んだ。

(夜告波さんのイラストからss)



#twnovel 水の中を切り裂くように泳ぐのは快適だ。だからこの呪いを解いたりしなくていい。嫌いなあなたに解かれたくなんかない。そんなあなたが愛を失ったって僕には何も渡せるものがないのだから。僕如きに損しないで。蜘蛛だって嫌いだったでしょう?放っておいて。朝露が蜘蛛の糸を伝う。

(海月 奏。がかけられたのは、魚になる呪いです。

朝露に濡れた蜘蛛の糸で呪いが解けます。

海月 奏。を最も嫌う人だけが呪いを解くことが出来ますが、その人は呪いを解く代わりに愛する人に忘れられる呪いにかかってし…

#のろいをかけられた https://t.co/TPzRC7tnrE)



#twnovel ヘッドホンの向こう側、僕の声が聞こえない君へ愛を叫ぶ。ボリュームを上げて、テンポを上げて、届いて欲しいような届かずにいて欲しいような。ベースライン中毒の君は例のベーシストに夢中なんだろう。その熱量がこちらへ向いてしまったら僕はきっと壊れたスピーカーのようになる。



#twnovel 「4が3つ並んでるなんて不吉じゃない?」嫌そうに呟く君の思考が不思議だった。「どうして?」「だって死じゃん」なるほど。僕は違う。4は幸せのシ。きっとこれからもっともっと幸せになれるシだ。そう言うと君は「単純バカ」と呆れ顔。そうかな。世界ってほんとは単純なんだよ。



#twnovel 苛立ちが爪を研いで迫ってくる。全ての音が煩わしい。耳を塞いで、目蓋を閉じて、息を殺して、思考を止めて、鼓動をやめて。逃げて隠れてやり過ごし、何の為の両手なのか分からなくなって、見下ろせばそこにあったのはあの恐ろしいモノと同じ鋭い爪。醜いモノと同じ自分を切り裂け。



#twnovel 「何か用?」少年は冷たい瞳でこちらを見据えた。綺麗な所ですね、と微笑みかけると呆れたような顔をする。「ここの水には入らないで。オレの場所だから」言われて目を落とす。ずっと底まで見渡せるほど澄んでいる。顔を上げると少年は消えていた。そこには蓮の花だけが揺れていた。

(窓井巡さんのイラストにss)



#twnovel 優しくされたことなんて忘れてしまった。蘇るのは痛みだけ。知らず知らずのうちに零れた涙を小さな硝子瓶へ閉じ込める。月桂樹の葉が茂り、銀の針が奥底で光る。花の香りに包まれて、墜ちる涙は溜まっていく。ぽろぽろろ。いつか哀しみで満たされた時、私は何を想い出すのだろうか。

(奏。の涙は小さな硝子瓶、月桂樹の葉、銀の針、花の香りに変化しました。涙は硝子瓶に入れて飾りましょう。瓶が一杯になったら優しい記憶を一つ思い出せるかもしれません。

https://t.co/cxon0zRUW0)



#twnovel 「元気をください」唐突で不躾な女が死んだ目で俺の顔を覗き込む。何処かで聞いた声と何処かで見た顔だ。「そんなの、貰えるなら俺が欲しいよ」「甘えんじゃねぇ」不意打ち右ストレートが鳩尾に入る。気管が驚愕し唾液と胃液が混ざり合う。「元気くらい自分で出せや」…お前は俺か。



#twnovel 君と手を繋ぎたい。柔らかいその指に指を絡める幸せを失った今の僕は、それを渇望して止まない。君に触れる幸福がまるで罪の証であるように、背中が少しずつヒビ割れ、気持ちの悪い感覚が這いずり回る。手を振り払い痛みに蹲る僕を、不安そうに眺める君を抱き締めることも、もう。

(奏。は愛しい人に触れるたび背から異形の翼が少しずつ生える病にかかりました。かわいそうに。きっと、誰にも言えないのでしょうね。

…もうやめればいいのに。

#いろんな恋の病

https://t.co/ImxegSlNDJ)



#twnovel 拝啓、僕の好きな人。君を恋しく思う気持ちは一体全体何処へ行ってしまったのでしょう。君の肌に触れ、君の舌を味わい、君の言葉を咀嚼し尽くしたこの舌は、重度の火傷を負ったままだというのに。さよなら代わりに僕はこの嘘つきな舌を切り落として君へ贈ろうと思う。受け取ってね。

(奏。へのお題は『恋しく思う気持ちはどこへ・火傷する舌・拝啓、僕の好きな人』です。

https://t.co/DbwfF2438w)

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