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191〜200

#twnovel きみが不足しています。きみが足りないのです。きみという成分が体のそこかしこから抜けていってしまって、空中で漂い始めました。ねぇ、きみ。また僕のところに戻っておいでよ。きみの温もりをぼくに刻み付けて離れないでいてよ。きみがどれほど汚れていても構いやしないから。

(@feel_odaibot きみが不足しています)



(#愛恋好心という文字を使わずに恋をしている事を表現してみる)

視界の中にきみがいる。眼球が勝手に追跡する。鼓動がいつもより3つ多くなって呼吸は詰まりそうなほど苦しくなる。手は忙しなく彷徨って、足が少しだけ宙に浮く。いつから僕の体はこんなにも僕の思惑通りに動かなくなったのだろう。



「ね、見て見て」

僕は絶句した。何故ならそれは僕等の世界の掟破りだったからだ。

星に見初められてはならない、星に願ってはならない、星に自らを明け渡してはならない。

なのに何故。

「だって君が死んじゃうからさ」

そっか。そうだったか。

「掟なんてどうでもいいよ、君にまた逢えたもん」

(峰崎まめこさん(xxxmameko)の絵に文章をつけて)



一世一代の大芝居。私を憎んだあの女に復讐を、未だ見ぬ王子様を待つ為の。この差し出された毒りんごを一口齧ればいい。ただそれだけ。死にはしない。少し眠るだけ。死んだように。それが物語の結末。分かってる。でも。躊躇う私を急かす女の醜さよ。見てなさい。幸せよ、来い。

『お姫様と毒りんご』

(色鉛筆の名前 『お姫様と毒りんご』)



馬鹿みたい。みたいじゃなくて馬鹿だ。午前7時28分。寒さに悴む指に息を吐いて少しでも温もりを取り戻そうと擦る。待ち合わせを7時にしようと言い出したのは奴だったのに。これなら私も遅刻するんだった。

「お待たせ」

息を切らせて現れた奴の足元で青い花が揺れた。

『午前7時30分の露草』

(色鉛筆の名前 『午前7時30分の露草』)



#twnovel 「君が僕を好きでいてくれる、この瞬間のうちに死にたい」なんて君が弱々しく笑うから、殺してやりたいなんて思ってから、やっぱりやめた、あんたは私のこの想いをもっともっと思い知るべきだって、もっともっと痛くなりながら生きるべきだって思ったから、言いました。「嫌いです」

(@OdaibOt 君が僕を好きでいてくれる、 この瞬間のうちに死にたい)



#twnovel 肩が重い。彼女の代わりに想いを伝えるだなんて、面倒を引き受けてしまったからだ。ああ嫌だ。だって叶うと知ってるから。自分で言えばいいのに。お人好しな私は丁寧な伝書鳩の振りをしてキューピットになる。肩の荷は降りたのにそれでもまだかたはおもい。私、君に、片想い。



#twnovel 私の懺悔を聞いてください。私はね、偽物だったのです。かつて私自身を殺してから今まで自分ごと偽って生きてきました。それを見破られたのです。許せなかった。カッとなってしまったんです。ごめんなさい。だから本当の嘘をつきました。世界はそもそも存在していなかったのだと。

(深海さん(@sinkai_001)より 『本当の嘘をつきました』)



#twnovel 泣いていた。僕が?君が?それすら分からないほどぐちゃぐちゃに。触れて分かるだろう、手遅れだ。君を解体してしまってから凍り付いた心が痛むこともない。この頬を濡らしているのはきっと君の血だろう?透明な雫だなんて僕自身が許さない。死んでしまえ、君と共にいない僕なんて。



#twnovel 好きです。好きです好きです。好きです好きです好きです。私をみて。もっとみて。可哀想な私をみて。貴方への愛ゆえに壊れた私をじっくりと眺めて。憐れんで慈しんで。そして忘れないで。貴方の為に身を投げて散り散りになった馬鹿な女を。貴方の脳髄にこびり付いて離れないから。

(足元の石ころさん(asimotokorori_)より 『可哀想な私をみて』)

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