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#twnovel 『神様なんていない』そう言ったのは何かに裏切られた何処かの誰かだ。いるかどうかも分からない、いないことを証明することも出来ない、不確かなものに責任を押し付けるほど、愚かな行為はないというのに。神様?あれは何もしない。僕の隣で僕のお菓子を貪り僕のベッドで寝ている。
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#twnovel 好きだよ。でも無理だ。君も私も同性なのだから。『禁断の関係だなんて誰が決めた』世の中さ。君には分からないかもしれないけど、タブー視するのが当然マジョリティだよ。『あなたの気持ちは』...そんなこと言える訳がないでしょう。サイレント・マイノリティ。お口にチャック。
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#twnovel さぁ言ってみろ悪魔め。俺の何が欲しいんだ。血か。精気か。命か。欲しけりゃ持ってけ。何だってくれてやる。その代わり願いを叶えろ。あいつを助けてくれ。その為なら俺はどうなってもいいんだ。『くれるなら全部貰う』?上等だ!...後日俺は全てを失った。何を願ったのかさえ。
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#twnovel 私には『決して言えない言葉がある』。それは愛の囁きなどではない。懺悔だ。このような醜く汚く小賢しい女に求婚してくれたあなたに。有難うと。嬉しいと。言わねばならなかったというのに。どうしてこたえなかったのだろう。私が言葉を発する前にあなたは醜く潰れてしまったのだ。
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#twnovel 『こっちにおいで』彼はそう言って微笑んだ。僕はそんな笑顔になんて騙されないぞと反抗する。が、そんなのお構いなしに彼は僕の大好物を振っている。それは新発売のおやつー!!堪えられずに飛び掛かる。『捕まえた』気付けば彼の手の中。仕方ない。暫く撫でさせてやるか。にゃー。
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その谷はいつでも風と共に在った。人々は風に吹かれて暮らし、人々の暮らしを支えていたのは風だった。ある時、つ、と風が止まった。人々はざわめいた。何か異変が起こったのだと、天変地異の前触れだと。人々の不安は的中せず、谷には風が戻り、いつもの生活が戻った。一人の少女の消失に気付かずに。
(風の谷の神隠し)
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前略、お元気ですか。こちらは冬本番となりました。そちらにはきっと季節なんてないでしょう。何か楽しいこと見つけましたか。君は楽しみがないと死んでしまうと常々言っていたから。そちらで退屈していないといいな。僕はまだまだそちらには行きません。君が諦めた世界にしがみついてやります。草々。
(@odai_bot00 君が諦めた世界に)
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@Tsukushi_novels
あれはなんだったのだろう。一筋の輝き。瞬く間に消えたそれは僕の体の真ん中辺りに居座った。あれはなんだったのだろう。例えるなら。流星。未確認飛行物体。だがどちらもしっくりと来ない。あれはなんだったのだろう。僕の心を射抜いたあれは。
「それはね」
(#ふぁぼした人をイメージして小説の書き出し一文)
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@anxchez
縁側で微睡んでいた私は奴に叩き起こされた。性格には叩き落とされた、だ。出たな、べたべた怪獣め!私は瞬時に迎撃準備を整える。が。ひょいと持ち上げられた。放さないか無礼者!あ、ちょ、コラ、喉の下なんかを撫でるんじゃな、い...うにゃあああ。連携プレーとは卑怯なり。
(#ふぁぼした人をイメージして小説の書き出し一文)
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@maruneko0827
この時を待っていた。ただひたすらに、この時だけの為に生きてきた。生き抜いてきた。憎悪の炎を胸に燃やし、悲しみの業火に身を焦がし、私は待っていたのだ。奴は知らない。私の存在など取るに足らぬか。だがそれは今夜で終わる。矮小な虫の下剋上に噎び泣き懺悔せよ!
(#ふぁぼした人をイメージして小説の書き出し一文)




