プロローグ6
今回は短めです。
俺たちは香澄の死体を食べることにした。なぜなら、香澄の死体を食べることによって俺たちは強くなり、香澄の呪いが俺たちを守ってくれると思ったからだ。
香澄の死体は刀で一刀両断されていたこともあり、とても綺麗だった。俺たちは香澄を食べるときに別れの言葉と感謝の言葉を言って香澄を食べた。香澄の死体を食べたときにいつも感じていた黒い何かがドクンと鼓動の様に響いた気がした。
原初の悪魔が呪いの力に目覚めたことで与えられる武器は自分たちで決まることにした。本当はみんなで武器を決めた方がよかったもしれないが、自分で選んだ武器の方が馴染みやすいのではないかということで個人で選ぶことにした。
そしてその日みんなはあの原初の悪魔を待っていた。そして美和と千亜が眠りそうになったころあの恐怖を感じさせる声が聞こえた。
『貴様らがえ選ぶ武器は決まったか?さあ選ぶがいい。これ以上貴様ら下等生物の相手をするのは疲れるのでな。』
俺たちは順番に自分が選んだ武器を言った。
『それが貴様らが選んだ武器だ。楽しみにしているぞ。我は絶望という感情が大好きだ。貴様らの絶望を我は楽しみにまっていよう。』
そう言って声は聞こえなくなった。
俺たちが選んだ武器は、俺が刀、俊一が二丁銃、元気が鉄槌、勇大が槍、友寛がナックル、正輝が大剣、彩がスナイパーライフル、麻優美がナイフ、美和と千亜は呪いの力を扱いやすくするステッキにした。しかし、呪いの力を扱いやすくする補助道具とは考えもしなかった。
そこから俺たちは食料調達の時以外は自分の無事を極めることに専念した。そして呪いの力をどんどん大きくしていった。自分の武器とうまく掛け合わせることによってより強くなり、もう二度と仲間を失うことがないほどの力を身に着けたと思った。
実際食料調達の時は呪いの力を使うやつに遭遇しても負けなかったし、一人でも勝てるほどだった。
誰にも負けるとは思っていなかった。そんなのは幻想にすぎないとまだ俺たちは気づきもせずに。
次でプロローグ終わる予定です。たぶん