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第十二話『衝撃』

教室に戻った俺達。しかし、俺のテンションは最悪。

原因はさっきの入学式。真面目な俺は、どの学校でも恒例の校長の長い話とか祝電とかを真面目に聞こうと思っていた。ってか結構楽しみにしていた。今までなんかの式とかは全部バックレだったから。

思わず溜め息をついて、机に突っ伏した。あんなの有り得ないだろ普通。開会の言葉も無ければ、校長の話だって一分もかからなかった。つーか閉会の言葉すらねぇし!校内放送で十分だろあんなん!

扉の開いた音が聞こえて、顔をあげたら猫ハゲが入ってきたところだった。すかさず、姿勢を正す。俺って真面目!

「諸君、校長の有り難い程短い話はどうだった?」

猫ハゲがこっちを見回した。まぁそういう意味では有り難いな。俺にとっちゃ最悪だけど。

「さて、早速だが、学級委員を決める。その後、その他諸々を学級委員に決めてもらう。立候補いるか?」

来たー!俺の夢!学級委員!!!やばい、マジやばい!早く手上げねぇと!

「はい。あたしやります」

声が聞こえた方に顔を向けた俺は、マジビビった。ビビりすぎて椅子から落ちそうになった。

第一印象。カワイイ。肩にかかる程度に伸ばした、少し赤みがかっている黒髪。決して大きくないが、はっきりとした目と二重瞼。シャープな鼻筋。柔らかそうで、小さい唇。

少しタイプと違うが、化粧も薄めで、十分守備範囲!あの子が俺の・・・パートナー・・・やばい、マジやばい!

慌てて手を上げる俺。だが・・・

「男子と女子は一人ずつ。女子は・・・悪い、名前は?」

「設楽です」

「ん、女子は設楽で決まりだが。男子、お前ら誰か一人に絞れ。」

周りをもう一度見渡す。ん、十何人は手を挙げてるよね・・・殺すぞコイツラ!窓際のヤツなんて学級委員て面じゃねぇだろ明らか!こっちにガン飛ばしてんじゃねぇ!

「先生、学級委員なんて成績でいいじゃん。こないだのテストで一番の男子でいいんじゃね?」

近くのホス系のイケメンが気だるそうに言う。こいつは手を挙げてない。ん、友達になりたいな。いいこと言ったよ、うん。

「じゃぁ諸君、パソコンを開きたまえ。インターネットを開けると、我が校のサイトに飛ぶはずだ」

・・・なんか猫ハゲがサイトとか言うと違和感あるな。

「で、我がクラスのページがあるのでクリックしたまえ。そこにこないだのテストの結果が載せてある。上位三名の点数は公開してあるが、それ以外はログインしないと見れない様にしてある。パスワードはそれぞれの生年月日だ」

・・・あれ?一位はさっきの設楽さんだよね?俺の名前・・・上位に入ってないんですけど・・・?

「一位は設楽。じゃあ男子の一位は総合二位の村田だな。では学級委員は設楽と村田に頼む!」

―――待て!何かの間違いだ!俺が上位じゃないなんてありえねぇ!だってケアレスミスがなかったら満点ぐらいの勢いだったんだぞ?!

慌ててログインして見た俺の点数は・・・

「諸君!さすがに我が校に入学するだけあって優秀だ!平均点は280点だった!内、平均を大きく下回ったのは一名のみだった!今後も勉学に励むように!」

その一名は俺ですか?!250点の俺なんですか?!50位の俺なのかぁ?!

前回募集した企画は、お便りをくださったEさんの希望をとりいれて作成します。こんな不定期更新の駄作に、お便りありがとうございました!

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