第十一話『入学式?』
更新が大変遅れて申し訳ありません。あとがきにてお知らせがありますのでご覧になっていただけると助かります。
はい、走ってます。俺今めっちゃ走ってます。肺が痛い。脇腹が痛い。足が痛い。
なんで俺がこんな目に合っているか?はい、全て声高子のせいです。
息が荒れ、散り始めた桜の花びらが体にまとわりつくのも気にせず、必死に走る。ふと、携帯を走りながら取り出して、時刻を確認。
・・・やばくね?駅員なんかに追っかけられたせいで、俺は今、楽しみに楽しみにしていた入学式に・・・遅刻しそう。
時代遅れの格好をしたバカ3人をボコボコにした時、俺は全く気付いていなかった。
今思い返すとホントバカ。
あんな大勢人が乗ってる電車の中で、あんな派手に喧嘩したら、そりゃ車掌が出てくるわ。
終点間近でやっと人を押し退けながら車両間通路に辿り着いた車掌を発見した俺は、速攻逃げた。
うん、捕まったら退学だからね。じゃぁ喧嘩すんなって話なんだけど、そこは高子のせいだわ。 で、人をかきわけながら終点に辿り着くまで逃げ続け、着いた瞬間駆け降りて、ホームから脱出。何故か追走に参加してきた駅員2人。マジ走りでここまで逃げ続けた俺。後ろを振り返ると、駅員の姿は・・・ない。今日学ランでホント良かった。次からは私服だからバレないはず・・・だよなぁ・・・
全力で走りきって校門を通ると、ちょうどチャイムが聞こえてきた。時刻は8時55分・・・予鈴か!
既に講堂に移動を始めている上級生らしき生徒達を横目で見ながら、新校舎に入り、階段を駆け上る。エレベーターが設置してある我が学校の新校舎。そんなの使ってる余裕はねぇっつうの!
―――またギリギリかよっ!
息を荒くしながら教室に入ると、まだ猫ハゲは来てなかった。肩を上下させながら席に着いて、すかさず七三セット。
「うわっ、なんか興奮してんだけどこの七三!キモいー!!」お前がキモいんだよマンバ。朝から隣ででかい声出すな!
呼吸を整えながらサブバッグを床に置いて、目を閉じて猫ハゲを待つ。しかし、こうしていると、教室中の会話が聞こえてくる。
「こないだ別れた元カノがさぁ、なんか未練タラタラみてぇでめっちゃメール来るんだけどー・・・」
「なんで別れたん?」
「向こう5股かけてやがってさぁ。ムカついたから別れた」
「そりゃぁ別れるよなぁ」
「俺は8股かけてたんだけどねぇ」
―――おい。最悪だなお前。
「うん、死ねお前」
―――友達ひどっ!他に言い方あるだろ?!しかも冷めた声で言うとリアルに聞こえる!同感だけどさ!
「なんかこないだ買った化粧品さぁ」
「あぁメールで言ってたやつ?!」
―――メールで言ってたってなんだよ?!書いてただろ?メールなんだから!
「そうそうー。
なんか肌めっちゃスースーするんだよねぇ」
「なんて化粧品?」
「エタノール?だっけ?」―――それ薬品ですよね?
「あぁ!あれスースーするよねぇ!」
―――お前も使ったことあんのかよ!
心の中でどう考えてもおかしい会話にツッコミまくってたら教室のドアが開いた。そして入ってきた猫ハゲ。何故か入学式でもグラサン。
「よっし!諸君おはよう!今日は入学式なので講堂に移動する。すぐに移動して指定の席に座るように!以上!」
・・・それだけ?!
早々と教室から出ていった猫ハゲに続き、移動を始める生徒一同。それに続いて俺も教室を後にした。疑問が相当胸の内を駆け巡っているがしょうがない。楽しみにしていた入学式がぶち壊しになる予感でいっぱいな俺だった・・・
およそ二千人を収容できると言われている講堂。学年とクラス別に席が分かれていて、最前列に教師、三年、二年、そして一年が最後列に座ることになる。ってか主役が一番後ろって!
ガヤガヤと生徒達が雑談を続ける中、壇上に上がった冴えない校長が話を始めた。
「えー入学式を始めます・・・皆さん入学おめでとう!三年間勉学に励み、楽しい学校生活を送ってください・・・以上!」
・・・うん、開会の言葉も兼ねて校長の話終わっちゃったね・・・ってか移動?!皆移動始めちゃったよ!もう入学式終わり?!新入生挨拶とかは?!おい!!!
えー入学式です。散々引っ張ってこんな感じですいませんワラ さて、お知らせです。アクセス数が一万ヒットを越えました!!どうもありがとうございます。そこで、他の作者様を見習って、特別企画を行いたいと思います。本編が全く進んでいませんが、なにか番外編でも書こうかと・・・で、読者様方に希望を取りたいと思います。読みたい話等を簡単でいいので、感想・メッセージ等でお知らせですください。なんでも結構です。締め切りは次話投稿まで。なにも意見がなかった場合は神越が勝手にやりますワラ 以上お知らせでした。