表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/20

拾参

終章を再開します。よかったら読んでください。

玄関のチャイムが鳴った。


出てみるとそこには、みおちゃんが立っていた。


以前とは別人だった。


「お久しぶりです。って驚きました?」


「そりゃ驚いたよ。久しぶりだし、イメージもぜんぜん変わってるし」


彼女はかすかに笑みを浮かべて、


「女の子ってメイクで別人になるんですよー。わたしずっと自分に自信なかったんです。だから、ツケマしてカラコンして、メイクばっちりでないとなんか出歩けなかったんですよ。今日はノーメイク!」


たしかに前に会ったときの顔と違い、あっさりとした顔つきだったが、彼女らしい感じが伝わり、


「素っぴんのがぜんぜん可愛いよ!」とつい言ってしまった。


彼女はテレて舌を出す。


「で、しょうさんはどんな感じですか?」


「みおちゃんが来て、あれから三ヶ月ぶりくらいか。でも、残念ながらあまり変わらずかな。急に目を覚ましたと思ったら、ご飯食べてお腹いっぱいって言って、また寝ての繰り返し」


「そうなんですね……」


「だいたい3、4日、長いときには一週間起きなくて心配したりしたけど、身体は大丈夫みたい。昨日なら、あいつ起きてたんだけど。ちょうどタイミング悪かったかな」


その言葉に対して彼女は笑顔で、


「いえ、大丈夫ですよ。今日はきっと目を覚まします!覚ましてくれないと今までの意味がないんです。

その確認に今日、わたし来たんです」


「えと、意味って?」


「あっ、気にしないでくださいねー」


はにかんだ表情が以前より可愛らしく思えた。


「でも、わざわざ遠くから大変だったね」


と言うと、彼女は頭を振り、


「隣町だからすぐですよ」

とすぐに答えた。


「えっ、地元の大学にしなかったの?」


あれだけ考え直すように言ったのに、どうしてそのままにしたのか。


「やっぱりあいつのせい?」


「いえ、あくまで自分でちゃんと考えて決めた結果ですから。人生を変えられたとか、道を間違ったとか、ちっとも思ってないです。わたしがわたしで決めたんです」


彼女に嘘はなさそうだった。


「なら、よかった。じゃ一緒に弟のところに行こうか」


二人で弟の寝ている部屋に向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ