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ブルーボーダーAS  夕焼け色のサンタクロース  作者: 黒舌チャウ


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3/6

第3話  写真

「いいぞ、バーニー。なかなかいい調子だ」


「えへへ。そうかな?」



 今日は出撃がなくて、隊長に「バトリーク」に乗せてもらっていた。

 すこし前から操縦の方法も教わっていて、今日も――



「うわっ……!」


「おっと」



 背中のほうから伸びた隊長の手が、俺の手の上から操縦桿を握った。

 

 大きくてゴツゴツしてる。

 でも、とっさに操縦桿をつかんだはずなのに、それを握ってる俺の手はぜんぜん痛くなかった。


 つい、メインモニターから目を離して隊長の手を見ていたら、計器パネルの空いたスペースに古い写真が貼ってあるのが見えた。


 若い女の人と、小さな男の子。


 何度も乗ったけど、今まで気づかなかったな。




「ふふ、機体制御が甘いぞ。褒めると油断するのも悪い癖だ」


「う~……ごめんなさい」


「気にするな。 バーニーは筋がいい。きっと、もっと上達するはずだ」


「ほんと!? やった! 俺、パイロットになりたいんだ!」


「そうか……」



 もっといっぱい練習して、もっともっと上手くなって。

 そしたら、俺も「フリッパー小隊」のパイロットになって、みんなと一緒に戦うんだ。



「なぁ、バーニー……」


「なに? 隊長」


「…………」


「隊長?」


「いや……そろそろ代わろう。また、ロンダに見つかったらまずい」


「あっ。う、うん。交代する」



 この前、俺に操縦させてたのがバレて、ロンダさんにすごく怒られてた。隊長なのに。

 

 ――でも……怒ったロンダさんは怖い。

 いつもと同じ無表情なのに、すごく怖いんだ。



~・~~・~・~~・~



「隊長。また、バーニーに操縦させたんですか?」



 バレた。


 

「ま、まさかそんな。いつも頑張ってくれているバーニーの気分転換になればと……」

 

「そうだよ……! 今日は俺、乗せてもらっただけで操縦なんて…」

「あなたは黙ってなさい」


「……あぅ……」



 怖い。



「隊長」


「わ……わかった…………白状するよ……」


「ロンダさん、隊長を叱らないでっ。俺が何度もお願いしたから隊長は…」

「バーニー」


「……はぃ……」



 黙ります……。



「………………」



 え? 


 …………あっ。向こう行ってます……。 


 

 でも、ひとりで怒られる隊長を見捨てておけなくて。

 遠くに行くふりをして、こっそり隠れることにした。




「……隊長。まさか、あの子を戦場に出すおつもりですか?」


「そんなことはしないさ。ただ……なにせ、この人手不足だ。操縦できる者は、すこしでも多いに…」

「………………」


「……わかったよ。その……なんていうか…………」


「このままでは、あの子はいずれ戦場に出ます。戦場は子供のいるべき場所ではありません。保護がてら、作業の手伝いをさせるのとは訳が違います」


「わかっているさ。ただ……どうしても、ね」


「……隊長のお気持ちは理解しているつもりです。ですが……かさねるのは、あの子にとっても、隊長にとっても、良いこととは思えません」


「それも…………わかっているつもりだ……」



 なんだかよくわからないけど、ロンダさんは俺が戦うことに反対みたいだ。


 ふふ……。でも、実はこっそり火器管制系のマニュアルも読んで勉強してるんだ。

 肝心の基本操縦が、まだまだだけど……。


 がんばって練習して、勉強して、パイロットになる。


 たぶん、ネイトよりは上手になれるんじゃないかな。

 そしたら、俺が三番機で、ネイトが四番機だ。


 あ……でも、そうなったらネイトがめんどくさいかも。

 三番機は譲ってあげるか。



 

工学系は詳しくなくてー(´;∞;` )うわはーん


ざっくりほわーん、と想像して頂ければ(´=∞=` )

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