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勝手に生きてます  作者: ねこまんまときみどりのことり


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16/56

リオルナリーの好きなこと

区切れずに、いつもより長めです。7050字です。


10/13 16時 誤字報告ありがとうございました。

大変助かります(*^^*)

 「とっさにお店を買ってしまったわ。もうどうせだからダメ元で、みんなに連絡してみようかな? 手始めにマリーからだ!」



そう言って、侍女のマリーに手紙を送るリオルナリー。

彼女はリオルナリーが使用人棟にいるのを知っているから、侯爵家の封印がなくとも不審には思わないだろう。


手紙を送り数日後に返信が来た。

どうやら彼女は侯爵家の侍女を辞めた後は、自宅に戻り花嫁修行的なことをしていたらしい。


彼女から聞いた話によると、

他の使用人達の何人かは紹介状により他家で働いている。だが、此方にいた時の待遇とは違うことに戸惑っているそう。


若い者は生活を維持する為に、また一から頑張っているらしい。けれど子育ても落ち着いた中年層は、空虚感に襲われていると言う。


追伸として、他の使用人には自分(マリー)が連絡するので、一度会ってお話しましょうと書かれていた。リオルナリーは生地屋の場所を伝え、 “自分の休みの日に是非に” と休日の日付を幾つか手紙で伝える。

数日後にマリーから連絡が来て、久しぶりの再開が約束されたのだ。



イッミリーが亡くなる前。

侯爵家には当主夫妻はおらず、次期当主アルオは愛人のいる別邸から殆ど戻らず仕舞いだった。


必然的に、次期当主夫人に申し訳ない、可哀想だと使用人が思うことが常となる。イッミリーは1人でアルオがしない社交を熟し、アルオがいない間の領地経営を取り仕切り、家内の必要ごとも家令や侍女長、メイド長と相談し、意地悪なんてしない優しい人柄だ。


その一人娘であるリオルナリーも、人懐こくて可愛い元気な女の子で、孫や子供のように自分達を慕ってくるのだ。


イッミリーとリオルナリーの近くで、いつも仕えていた使用人達は母子に好感しかない。もうかなり好きになっていた。


いくらアルオの幼き時から勤める使用人も、何年も不在の期間が経てば更に心は離れる。

自分達に言葉一つかけないアルオよりも、穏やかな母子に心は動くのは道理なのだ。


そして疑似的ではあるが、ある一線はあるものの使用人達は、まるで家族のような付き合いになっていった。


ある程度の貴族の身分があって働いていた中年層の彼らは、投資や親の遺産により、それほど懸命に働かなくても生きていける環境のものが者が多い。さすがは、侯爵家の使用人である。


だからアルオにリオルナリーのことを使用人棟に移す非道を指摘し、愛人と組んで彼女(リオルナリー)を蔑ろにすることを嗜めた。

結果、怒りを買ったアルオに、長年遣えた者達さえクビを言い渡されたのだ。それは使用人を一新する前の話。


このような状態になったのは、アルオにとっても大誤算だった。

家令や侍女長だけは、なんだかんだ言っても自分の味方だと思っていたから。


結果、使用人は全入れ替えになったのである。


それでも中年層の使用人達は、アルオへ諫言したことに悔いはない。リオルナリーを守れなかったことだけが、悔しかった。



今、侯爵家に雇われている使用人は急遽集められており、働く理由があるものばかりである。ゆとりなどそれほどない者が殆んどだろう。

マリーは、今働いている使用人達にお金を渡し、 情報を得る。「 私はいい加減に嫁に行けと言われて、家に戻されたのよ。結婚したらまた働けるか聞きたくて」と、真実を混ぜた話を買い物中のメイドにすると、微笑みながら彼女(メイド)らは教えてくれたのだ。


それによると、「リオルナリー様はメイドと共に使用人棟で暮らし、元気に過ごしている。家庭教師にも勉強を学んでいる。ニクス様を奥さまと呼び、喧嘩もしていない。いつも大人しく本を読み、日々大人しく学習をしている」等などと、およそリオルナリーらしくない様子なのだ。


それを聞いた元使用人達に、緊張が走る。

「リオルナリー様は既にあやつらの手にかかり、影武者が立っているのでないか」と。


そんな心配をしている時に、リオルナリーの専属侍女だったマリーから、再度連絡が入ったのである。


「一度集まれる方は集まって、リオルナリー様とお茶でもしませんか?」と。

もう渡りに船とばかりに、みんなが話に飛び付いたのだ。




◇◇◇

それから数日後。

タビーから買った生地屋さんで、みんなと落ち合うことになったリオルナリー。


少し早めに来たマリーが生地屋のドアを開けると、来客を知らせるドアベルもなった。


「カラン、カロンッ♪」

「はい、はーい。お待ちを!」


玄関に立つ人を見ると、懐かしい顔に微笑みが溢れる。

「来てくれてありがとう、マリー。会いたかったよ」


そう言い終える前に、リオルナリーはマリーに抱きしめられていた。

「お嬢様、よくぞご無事で。お元気なんですね。良かったぁ。ううっ……」 



リオルナリーもその体温に安堵してポロリと涙が溢れる。

(最近私、泣いてばかりだ。小屋裏や部屋で一人でいた時はそんなことなかったのに。変だなぁ)


まあそんな感動の中で、続々と元使用人が集まって来たのだ。


「お嬢様、お元気ですね。ほっとしました」

「あらら、見ない間に大きくなられて。でも少し、お化粧濃すぎませんか?」

「あー、リオルナリー様。生きてるのね。顔をよく見せてください。本物だわ、良かったぁ」

「お嬢様、会いたかった。もうアルオ様なんぞ捨てて、私の家で暮らしませんか? 金なら腐るほどありますから」


会うなり涙ぐむから、どうしたことかと思っていたら、マリーの話から死亡説が浮かんでいたらしい。

「確かにリオは大人しいから、別人説が出るわね。って失礼過ぎない、さすがに。もう今さらかぁ」


なんて笑いながら、今いるメイド達が人違いしている人物のことだけをさらっと伝えた。




遂に今日、念願の再会を果たした一同だった。




◇◇◇

「ああ、それで本題なんだけど。

いろいろあって、このお店を買っちゃいました。

それでね、もし良ければ、この店を改装して執事・侍女・メイド喫茶をしようと思ってたの?」


「執事・侍女・メイド喫茶ですか? それはどんなものなのですか?」

「えーとね、私が本邸にいた時にみんなが私にしてくれたことを、此処をレストランみたいにして、来てくれた人に同じようにするの。他の一般のレストランみたいに、一方的にへりくだるんじゃなくて、綺麗なマナーを披露しながらおもてなしする感じなの。侯爵家でお客様をもてなす感じね」


「お嬢様ではなく、他人をですか?」

「まあ、そうなるわ。でも貴族の貴方達は嫌よね。それが普通よね。

でも私、ここをどうしようかと思った時、みんなの顔が浮かんだの。もう一度此処で、みんなと過ごせたらどんなに嬉しいだろうかって。それで思いついたの。

今の私には、みんなを養うことは出来ないわ。でも、ここで働いてくれたら、お給料を払えるし一緒に話すことも出来ると思ったの。

…………無理を言ってごめんね。駄目なら他のお店にするわ」

少し寂しげに微笑むリオルナリー。



客間の桐のテーブルと椅子に座る彼ら彼女らは、その言葉でリオルナリーの気持ちが伝わった。

“またみんなで過ごしたい” と思っての提案だったことに。


彼女(リオルナリー)のことだから、きっといくつかの計画(プラン)を作って自分達を呼び出したのだろう。


1番目の計画(プラン)が叶わずとも、まだまだ考えはあるはずだ。けれどみんなは思った。

(これは受けてあげよう。失敗して一緒に泥を被っても良いじゃないかと)


彼女(リオルナリー)が恐らく一番キツイ時期に、自分達は傍に居なかった。なら今度こそ、付き合ってあげようと素直にそう思えたのだ。


だから、

「いつからオープン予定ですか?」と元メイド長、アカザ(38才)の声に、リオルナリーは「えっ!」と、間抜けな声が出た。


「協力してくれるの? アカザ。ありがとう」

「勿論で御座います。お嬢様」


(アカザは16才で長男を産み、その後も2人女の子を産んで育てた肝っ玉母さん。現伯爵夫人だから仕事なんてしなくても良いのに、ずっと私達母子の傍で遣えてくれていた。15才で釣書が殺到した、元子爵令嬢の美貌は未だ健在の金髪碧眼母)


頷くアカザに顔を歪め、思わず泣きそうになった彼女(リオルナリー)に、続々と声がかかった。


「泣いてる暇はないですよ、お嬢様。改装予定図があるのならば、早期に取りかかりましょう。業者に依頼する前に我々で出来ることを先にしておけば、安くあがります」

そう言うのは、家令のルメンド(52才)だ。


「ルメンドも良いの? ありがとう」

「まだまだ元気です。若者には負けませんぞ」


(そう言うルメンドは前侯爵の三男。

ジローラムと友人であり、若い時は祖父(ジローラム)と共に敵と戦ったりもしたそうだ。琥珀縁の眼鏡に両チェーンをかけたお洒落さんで、口髭の似合うイケオジ。頭脳も明晰で状況判断も瞬時に出来る実力者。故に人の懐に入る話術は完璧で、ドロドロに甘くも鬼畜仕様にもなれる特技? を持つ。昔漆黒で今はグレーとなった髪は、他人の警戒もさらに解きやすくなったそう)


頷くルメンドの横で、侍女長テレーゼ(46才)も、参加するのが当然のように提案してきた。

「茶器やお皿はどうなさいますの? 落ち着いた一時を過ごす場にされるのなら、安物ではそぐわないですよ」


「それはホッテムズ伯爵夫人に相談しようと思っています。以前に預けて来たお金がありますので、それを前金にして幾つか都合して貰おうと思っています」


「ほほぉ、よくお考えですね」と応じてくれた。


(彼女は隣国の元伯爵令嬢。家の資金不足(没落寸前)で金の為に大商人と結婚させられた過去を持つ。夫の浮気からの本気で家を出されたところを、娘と一緒にホッテムズ伯爵に保護され、この侯爵家に侍女として勤め始めたそうだ。ちなみに離婚後は両親からも縁を切られている。


今はホッテムズの寄子の養女となり、子爵令嬢の肩書きを持っている。娘は母大好きで結婚後も時々、孫を連れて遊びに来る。元大商人に嫁いで、鬼舅・姑・子姑にこき使われた経験により、目利きと交遊関係は今もピカイチ。今は少し色が薄くなった亜麻色の髪にも、美魔女的な妖艶さがある。瑠璃色の瞳を潤ませられたら、跪く男性も多そうだ。そうでなければ、大金を払ってまで嫁に望まれないだろうし)




従僕のカイルアン(28才)は、「お料理については、何をお考えですか? やはり名物と言うか、他にない物なら人気が出そうですが」と、話を突っ込んできた。


(楽しげな彼は、自分も食べる前提で聞いているようだ。さすが若さ全開の護衛も出来る、食欲旺盛男子だ。黒髪茶目の細目兄さんは、ほんわか系の癒し顔。一瞬で警戒をといてしまう。実は短気なドS部分もある。生家は伯爵家のお気楽三男)


リオルナリーもそこは重要視していた。食いしん坊の彼女は開店後はヘビロテで来るつもりだから、自分の為に

妥協など許さないのだ。


「農家さんに伝があるのよ。そこは果物が主だけど、周辺の農家さんは野菜もいろいろ作っているわ。移動には少し時間がかかるけど、保冷・冷凍コンテナもあるから、新鮮に作物が届くの。そこで作っているアイスクリームやシェイクと、お野菜の確保もそこで出来るわ。生の果物もすごく甘くて美味しいのよ。


それにホッテムズ伯爵領地で作られている、健康増進低カロリーメニューも捨てがたいわ。業務提携をすれば、女性に人気が出るかもしれないわね」


「もうそんなに候補があるんですね。聞くだけで腹が減りそうだ」

取りあえずの答えにはなったかしら?



ちなみにカイルアン以外は、料理の腕はプロ並みである。カイルアンは卵料理だけは得意。ついでにリオルナリーもカイルアンレベル。



そして先程から給仕してくれているマリー(19才)は、店の装飾について質問してきた。


「それについては、知り合いの花屋さんがいるから、花や木などはそこに頼もうと思うの。彼女の家はハーブ類も作っているから、お茶や料理のハーブも購入出来るわ。 お会計の所にポプリや花の香油を置いて、お土産にも売りましょうか? 頼めば荷台で花を売りにも来てくれるし」


目を輝かせるマリー。

「お嬢様、素晴らしいですわ。知り合いや伝も短期間で作られているなんて、すごいことです」

「恥ずかしいよ、マリー。貴女はいつも尊い者を見る目をするんだから」


“マリーは褒め方が大袈裟なのよ” と照れるリオルナリーだが、イッミリーの繋がりでもないと、子供には到底出来ないものだ。お世辞抜きで、本心から褒めていた。それにマリーは彼女(リオルナリー)を幼児の時から知っているから、感慨もひとしおなのだ。


(マリーは家が没落した元子爵令嬢。15才から4年弱、リオルナリーが3才の時から勤めた侍女だ。イッミリーが走り回る子には元気な人をと大抜擢されたのだ。その理由があれば、誰も僻まなかった。だって目を離す暇がないからだ。もう落ち着きがなかったリオルナリーだから。それでも茶髪茶目の彼女は可愛らしい。親がクソなら売られてしまったに違いない。幸い立て直しが図れた生家は、兄と兄嫁が頑張っているそうだ。そして妹を心配した兄に、花嫁修業をさせられていると言う)




リオルナリーは “今は投資や出資をしていることを全て話すべきではない、開店のことを最優先にして行かなければ” と考えていた。それを話すと収拾がつかなくなりそうだったからだ。



そして店の内装を想像しながら、執事・侍女とメイド用の衣類を作成していたのだ。

店に残された質の良い濃紺のベルベットの布で、女性用のジャンバースカートと、男性用のベストとスラックス、蝶ネクタイを縫い終わっていた。


ウエストや丈は後で修正できるように、大きめに長めに縫ってあるのだ。どちらの布にも薔薇模様のイラストが全面に施されているが、濃いベルベットの為に落ち着いて見え上質さすらある。


女性は手持ちの白いブラウスを着て貰い、ジャンバースカートを着て貰う。

男性には手持ちの白シャツにベスト、スラックス、蝶ネクタイを付ける。胸ポケットには、山に畳んだハンカチを見えるようにする。


最後に女性用のエプロンは白で、細かくレースをふんだんに使い、銀糸で縁まわりに小花と蔓の刺繍を刺していった。テーブルクロスも、大きいテーブルの分は縫われていた。白地に色とりどりの小花があしらわれた、可愛いものだった。


「お嬢様。お一人でこれ全部縫われたのですか? 体を壊しますから、もうお止めくださいね」

「そんなに無理しないで。私達も手伝うから」


マリーもテレーゼも、心配そうに此方を見ていた。

大丈夫なのにそんな顔しないで、そう思った瞬間に意識が遠退いたのだ。


「ごめん、ね。急にねむ、くなったみ、たい」


そう言うが早いか、

倒れそうなリオルナリーは、従僕のカイルアンに抱き抱えられていた。


「子供は無理しちゃ駄目だぞ」

そう言って、ベッドまでお姫様抱っこで運んでくれたのだ。

既に眠りの中のリオルナリーには、聞こえていないが。


「もうお嬢様ったらこんなに準備をしたのに、反対されたら諦める気だったのね」

「水くさいのぉ。孫のように思っているのに」

「あの分だと、全然睡眠時間足りてないわ。今日はもう寝かせてあげましょう」

「なんで、此処まで………」

「お嬢様は、普通じゃない家庭しか知りません。もう彼女の中で理想の家庭は、イッミリー様と私達といた時の状態なのでしょう」


「そうかも、しれないわね」

「お嬢様だけ理不尽が酷い。なんで神はイッミリー様まで奪われたのか?」


「仕方ないわよ、彼女(イッミリー様)の死は宿命だった。けれど、これからの運命なら変えられるわ。私達の手で」

「ええ、幸せにしてあげましょう」


「手始めに、既にお嬢様が作られた図案の改装だけしてしまおう。きっと喜ぶぞ」とルメンド。

「良いですね!」とカイルアンが続く。



リオルナリーの図案だと、今までは入り口すぐにある大きなテーブル4つの上に、新入荷の布、季節の過ぎた値下げパジャマなどと、季節に応じてレースや毛糸類を置いてあった場所をカフェスペースにするようだ。


そのテーブルを通路の邪魔にならない位置に設置し席を用意する。6人は座れそうだが、あえて4人づつ用にしてゆとりを作る。大人数の時は椅子を移動出来るようにして、普段は人数を気にせず使って貰えるようにしたいそう。


本当は全部買い替えれば良いのだろうが、節約魂のついたリオルナリーには無理な話である。それに40年前に購入された家具は、今では手に入らない貴重な木材で作られていた。リオルナリーは勿論知るはずもないが。

何よりタビーとの思い出の家を、なるべく活用したかった。


他にも売り物だった布や絨毯を片付ければ、大きくスペースが開くので、2人用の席をたくさん設置することになった。こればかりは購入することになる。テーブルクロスを乗せるとしても、どうせなら良い物で揃えたいと思う。



それを抜けて中央に来ると、壁を背にしたコの字型のカウンターがある。その形状なのには意味があった。女店主が中央のカウンターの中に座り、毛糸編みなどを教えていたからだ。


「この場所は一人席にして、自由に座って貰うか」



2階の部屋は個室にして、ゆっくり会話と料理を楽しんで貰うと書いてあるが、当分後回しで良いだろう。



「じゃあ私達は、布や手芸品を一番奥の客室に移動させて、お掃除しましょうか」

「「はい。侍女長」」

「もう、今は違うでしょ。ふふふっ」

「はい。でも楽しくて」

「このメンバーでまた働くなんて、素敵な奇跡ね」

「私も嬉しいです。侍女長、メイド長」


「テレーゼと呼んで」

「私もアカザと呼んで欲しいわ」

「はい。テレーゼ様、アカザ様」

「もう、同僚なら様は付けないわよ」

「そうよね。お客様が引いてしまうわ」


「で、では改めて。よろしくテレーゼ、アカザ」

緊張一杯のマリーに、二人は笑う。


「喜んでそうさせて貰うわ。マリー」

「ええ、よろしくマリー」

にこやかな迫力美女に囲まれて、タジタジのマリーだ。



生地屋さんの棚は壁にたくさんあるが、リボンやレースの棚はそのまま可愛いので残すことにした。ただし必要に応じて使うので、日々減っていくのだが。

まさかそれらも購入希望があり、売り物になることは誰も思っていないのであった。在庫も爆売れである。



リオルナリーは、せっかくの再会にも爆睡中である。



それを見た小屋裏のケイシーは、 “幸せそうな顔して寝てる” と嬉しそうに微笑んでいた。




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