第四十三話 援軍の到着
ガサガサ、ガサガサ。
「ギャギャ」
「ギャッ」
「キシャー」
そして、森の中から複数のゴブリンが姿を現した。
は、初めてゴブリンを見たけど、あれは完全に人型をした魔物だ。
確かに子どもくらいの身長だけど、肌は緑色でグロテスクだし目の色も赤い。
棒きれやナイフを手にしている個体もいるから、そこそこの知識はあるのだろう。
そんな存在が、森の中からうじゃうじゃと湧き出ていた。
はっと直感で何かおかしいと思い、直ぐに探索魔法をもう一度放った。
「ジェフさん、五百近い群れが二つあります!」
「なっ、厄災クラスじゃないか」
既にゴブリンに斬りかかっているジェフさんに再度の探索魔法の結果を伝えたけど、この数のゴブリンがいれば森の中の生態系も大きな影響を受けてしまう。
ゴブリン以外の襲撃にも備えないとならない。
シュイン、シュイン、シュイン。
ズドドドーン。
グミちゃんも、多数のエアーバレットを発動して森から出てくるゴブリンを倒していきます。
私達も、一度に多数のゴブリンを倒す戦い方を取っています。
「ふっ、せい!」
「「ギャッ!」」
私も、時折魔法を使いつつゴブリンを殴り蹴り倒していきます。
ゴブリン単体はとても弱いけど、これだけ数が多いと骨の折れる作業です。
「ここまでゴブリンの数が多いと、疲労も溜まってくるわね」
「しかも、私達の絶対数が少ないからいつまで持ちこたえられるかしら?」
アクアさんとケイさんも、戦闘開始から僅か数分で数多くのゴブリンを倒しています。
それでも、森から湧き出てくるゴブリンの数に、流石に辟易していますね。
ザッザッザッザッ。
「遅れてすまない」
「ここからは、我々も相手をする」
「助かった。俺等は一旦下がるぞ」
ここで、ようやく二十人以上の守備隊が駆けつけてきた。
戦闘しっぱなしだった私達は、一旦守備隊の後ろに下がります。
シュイン、ぴかー。
「ジェフさん、大丈夫ですか?」
「マイ、ありがとう。しかし、ゴブリン単体を倒してもまだ後が控えているぞ」
ジェフさんは、私の治療を受けながら息を整えていました。
既に戦闘開始から十分以上経過し、思ったよりも体力を消費していたのかもしれない。
それはアクアさんとケイさんも同様で、私の治療を受けて少しほっとしていた。
ブオン、ザシュ!
「「「ギシャ!」」」
「ははは、単調な動きでは俺の敵ではないぞ!」
うん、私と対戦した守備隊員が水を得た魚の様に生き生きとしているけど、これは心強い事だと理解したい。
そして、さらなる援軍が駆けつけてくれた。
「お前ら、大丈夫か?」
「こりゃすげー数だな。久々の厄災クラスだぞ」
ブライアンさんとギルドマスターだけでなく、トールさんやマナさんカナさんも駆けつけてくれた。
特に魔法使いのマナさんが来てくれたのは、多数を相手にしているととても心強い。
こうして、お互いが交代しながらゴブリンを倒していき、徐々にその数を減らしていった。




