表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました  作者: 鳥山正人
第4章 死獣の力

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

72/100

72話 カゲトラの反乱

突然、合同クランの解散を告げられたボク。


「な、なんで解散するんでしょうか?」


「それは後で私から説明するわ」


「それじゃあ俺らは帰るわ。お疲れ様でした」


「お、お疲れ様でした」


マリナさんが話を遮ると、会議室にいたカゲトラさんとカリナさん、シャドータイガーの幹部の朝田ミオさんとアマゾネスポワールの幹部の火野アミさんも席を立ち、退室していく。


「フー、これからどうしようかな………」


「マリナさん、ボクがいない間に一体何があったんですか?」


「んー、何から説明したらいいかな。えーとね、実は…………」


まずはアマゾネスポワールの幹部の火野アミさんはアマゾネスポワールのクランを抜けて、シャドータイガーの幹部の朝田ミオさんと新しいクランを立ち上がる話から始まった。


そして、その新しいクランにマリナさんの妹のカリナさんも合流するという事。そして、そのクランに大手クランのブラックドラゴンの幹部の葛西ケンタロウさんと葛西ホクトさんの2人も合流するという事。そこにレッドタイガーの幹部も合流するとの事。


「そ、そんな……」


「で、これは私の推測だけど………」


この一連の流れを裏で取り仕切ったのは、カゲトラさんと生産クラン大手のホワイトスネークのリーダーの蛇白レミさんという事だった。


「リュウイチやコジロウもだけど、私達も舐められたものよね。だけど、実際問題としてこれからどうしたらいいかな……」


マリナさんのクランや大手クランもそうだが、実務的にクランを取り仕切ったりしていたのは幹部や幹部候補生。その幹部達が一斉に抜ける事という事はその負担はリーダーに全部のしかかってくる。


「あっ、リュウイチからメッセージ来てる……これから大手クランのリーダー会議をハヤトくんのところの会議室で行いたいってきてる…とりあえずオッケーで返事するね」


「あっ、はい」


…………1時間後。


「みんなお疲れ様。みんなもわかっていると思うが、カゲトラが反乱を起こした。と言ってもカゲトラは自分は無関係で自分も被害者ヅラをするだろう。まぁそんなのはいつもの事だから気にする必要はないが、幹部連中がいなくなった事は正直痛いところだ」


「で、リュウイチはどうするつもりだ?」


話出したのは大手魔法使いクランのリーダーのコジロウさん。


「俺は別にどうもしねぇよ。怪しい感じはあったからそれなりに対応出来るように段取りは組んでたし」


「はー、そういう事はこっちにも伝えて欲しいもんだな。で、この感じだとブラックドラゴンの新しい幹部はメリーさんになる感じか?」


「えっ、私ですか?」


「あぁ、そうだな。メリーさんは今はもう立派なオンリーワンの技能を身につけたからな。メリーさん、幹部をやってくれるかい?」


「私で良ければ、ぜひお願いします」


メリーさんの目にはうっすらと涙。


「じゃあ僕のところの新しい幹部はアイナにしようかな。やってくれるかい?」


「はい!お願いします」


アイナさんは満面の笑み。


「これで実務的なところはなんとかなるとしても太陽の塔の攻略は新クランに持っていかれそうだな」


「まぁ、それは仕方ない事だろう。大手クランが新クランを潰しにかかるのは格好悪い事だしな」


えっ、太陽の塔の攻略はもうしないつもりなんだ。あと少しで攻略出来そうなのに、なんとかならないもんかな。


「ハヤトくん、何か言いたそうだが……」


「あっ、いえ、なんでもありません」


「そうか……もし、何か頼りたい事があったら頼ってくれて構わないからな。もちろん、それで俺とハヤトくんとの間にある貸し借りはなくなると思ってくれ。逆に言うと貸し借りでの話だから、俺はハヤトくんの頼みならなんでもやるぞって事だからな」


そういう事であるなら………


「俺は次の段取り考えながら、太陽の塔の攻略終わるの待って、ソロで太陽の塔攻略する事にする。だからこの3日間は予定を入れないで待ってる事にするわ」


それならば………


「じゃあ僕もソロで攻略しようかな」


「私達は4人で攻略しようか」

「そうだね」

「それが良さそうですね」


マリナさん、アイナさん、メリーさんは4人パーティー用の太陽の塔の扉に入るつもりだ。


「ハヤトくん、それでいいよね?」


「あっ、いや、ボクは……」


「ん?どうかしたの?」


「ハヤトくんにはハヤトくんの段取りがあるんだよ。そうだな…マリナ達はチヅルと一緒にパーティーを組んでくれないだろうか」


チヅルさんって誰だろ?


「チヅルと一緒にかぁ……わかったわ」


「ねぇ、マリナ。チヅルって誰?」


「後でここに呼んできちんと紹介するよ」


「とりあえず会議はこんなところでいいかな?」


「あっ、ちょっといいですか?」


「ハヤトくん、なんだい?」


「太陽の塔の17層目に出てきたモンスターなんですけど…」


「火属性じゃなくて水属性の攻撃だったんだろ?」


「えっ、あっ、はい」


「マリナから聞いたよ。真っ赤に燃え盛るモンスターの攻撃で水耐性しかないブループラチナアーマーを装備しているハヤトくんが死ななかった事を考えると、そのモンスターの攻撃は水属性だ」


なんだ、リュウイチさんはわかってたのか。


「リュウイチ、それってどういう事よ。火耐性が足りなくて私達は死んだんじゃないの?」


「15層目と16層目のモンスターを考えたら、このくらいわかるだろ?どちらも水属性のモンスターを出してるんだよ」


15層目の青猿も16層目の氷ゴリラも水属性の攻撃をしてくるモンスター。そう考えると17層目も水属性の攻撃をしてくるって読み取れるって事なんだな。


「そっかぁ。15層目と16層目のモンスターの意味ってそういう事だったんだ」


「まぁカゲトラ達がこの事に気付いているかはわからないが、反乱を起こしたんだから言う必要もないだろう」


「そうだね」


「という事で3日後の太陽の塔の攻略はカゲトラ達が出来なかった場合、ナルミとシロウに任せたからな」


「わかったわ」

「わかりました」


大手遠距離クランの亀白ナルミさんと亀白シロウさんが返事をすると会議は終了。


リュウイチさん達が退室すると入れ替わるように女性が入ってきた。


「はじめまして、白鳥チヅルです。リュウイチさんの下で純生産職として活動しておりました。ハヤトさんの下でハヤトさんのやり方を勉強した方がいいと言われてやって参りました。よろしくお願いします」


えっ、こんな事リュウイチさんから何も聞いてなかったんだけど……


「よろしくね」

「よろしくー」

「よろしくお願いします」

「よ、よろしくお願いします」


「そういう事でございますので、私もここを第2クランにいたしますね」


えっ、えーーーーー!!!






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ