本編2
「はいこれ!ゴブリン退治と薬草採取の報酬ね!」
「ありがと!」
お昼頃、ギルドで報酬の受け取りを済ませる。
日々コツコツ生きる冒険者業の中で偶にする贅沢は、唯一の楽しみだ。
まぁ、これも家から持ち出した少量の私物を換金したからこそ出来る事だけど…
ごめんなさい、お父様…でも、毎日もやしもどきは嫌なのです…
「アイリ?大丈夫?」
おっと、だいぶトリップしてたらしい。
「大丈夫だよ!そういえば、パーティー探してるんだけど、魔術師探してるパーティー居ないかな?」
「んー、どうだったかなー。募集してるパーティーは居なかったと思う」
そうか…まぁこういうのは時期によって違うからなー
仲良い人で固めてから来る人もいれば、ソロでやって強い人達にスカウトされるのを待つ人もいる。わざわざ、Fランクの魔術師が欲しい人はそうそう居ないか…
「まあでも、アイリはすごい美人さんだから、直ぐ欲しいって人来ると思うよ?」
まぁ、確かに、自分で言うのもなんだけど、私はすごい美人だ。
金髪は、茶髪に変わっているけど、出るとこは出て引っ込むところは引っ込んでいる。顔も少しキツイけど美人だ。
うわっ、恥ずかしっ!ナルシストみたいだ…
まぁ、でも…
「それで、入るのは…なんかやだ…」
「そっか…あっ!だったら自分で誘っちゃえば?」
「え?」
「アイリがさ、依頼こなしてる時に新しく冒険者になりに来た人が居たんだよね!かっこいい人でちょっと変だったけど、パーティーとか組んでなさそうだったし、アイリと気が合いそうだったよ!」
カレンさん?なんで、変な人を勧めるの?私も変だと?そう言いたいのか?
最初、お嬢様言葉で話してしまったからか?
確かに、カレンに最初話しかけた時は、御機嫌ようって言ったけどさ…
今でも偶に、お嬢様言葉で話しちゃうし…
しょうがないじゃん、まだ一週間しか経っていないんだから…
これでも、一週間でよく立て直した方でしょ?
おっとダークサイドに入りかけてしまった。カレンさんは、善意で言ってるはずだ、きっとそう!
「じゃあ、声かけとくね!いつぐらい空いてるかな?」
もう、カレンさんの中では決まりらしい。変な人か…まぁ会ってみたら意外と面白い人かもしれないし
最近、冒険者になったのなら、初心者同士気が合うかもしれない
「そうですね、明日の昼ぐらいに依頼受けに来ますね」
「なら、その人が依頼終わったら、伝えとくね!」
まぁ会うだけでもいいよね…もし合わなかったら、謝ればいいし
でも、冒険者仲間ってなんかいいよなー
何より、先輩って呼ばれたい!一週間だけだけど!
でも…年上の人だったらどうしようかなー?
「俺が守る」とか言われたいなー
かっこいい…か。どんな人だろ?
そんな期待を胸に今日の夕飯を、買いに行くのだった。
え?昼飯?抜かないと豪勢なものなんか食べれないですよ…家賃の支払いとかあるし…
もっと私物持って来ればよかった…