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追放された元公爵令嬢は何故か、追放した王子と冒険者をする  作者: 蟹の身が綺麗に取れない
1章:元王子とパーティー組みました
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本編1

冒険者の街グレンタス


アイリーンです!爵位を剥奪され、私はこの街で冒険者になりました。

まあまだ一週間なので、最低ランクのFランクですが


「おはよう、アイリ!随分早いのね?」


「おはよ!今日はいいもん食べようと思ってね!朝から依頼受けようかなって」



ギルドに入ってからお世話になってる受付嬢のカレンと会話しながら依頼板を見つめる。名前?もちろん偽名です。アイリーンだから、アイリ。単純でしょ?

いや〜本当すごいな〜ゴブリン、オーク、オーガにサイクロプスまで、常に依頼板がぎっしり埋まってる。この街、大丈夫なのかな?

そんなどうでもいい事を思いながら、目に止まった依頼書を取る


「カレンさーん、きょうはこれで!」


「うへぇ!薬草採取に、ゴブリン退治!働くねー!」


え?もっと強いのを倒さないのかって?一週間の冒険者じゃ、無理。ギルドが認めません。積み重ね、大事!


「早く、Fランクから抜け出さなきゃ!」


「やる気十分だねー!」


カレンさんに依頼書を受理してもらい、広いギルドを出ていく。


いざ、魔物の森へ!




◆◆◆



一口に魔物の森と言っても、森の様な場所、ジャングルの様な場所に遺跡の様な場所などもある。

だけども、私はFランク!森の浅いところまでしか出入りを許されていません。


「グギャ!!」「グギャ!」


「何度見ても気持ち悪いなぁ」


薬草採取をしている私を獲物と定めたのか、ゴブリン達は私を囲んでいた。

まぁ私を見れば、戦えるとは思わないのだろう。獲物を、自分より弱そうな者に定めるのは獣の本能だ。

まぁ、魔法が使えるこの世界でそれが正しいのかは、知らないけどね。


「5匹か…討伐目標数は達成出来るかな」


さてさて、5匹のゴブリンに囲まれて、私が取る行動はひとつだけ。

そう、逃げる事だ!!


「我が身を強化せよ『身体強化(ブースト)』!」


「ゴァ?!」


ゴブリンだろうが5匹は5匹、魔術師の私が1匹倒す間に他の4匹が攻撃してくる。

回復魔法があっても、痛いの嫌だし。


「氷よ、敵を穿て『氷の槍(アイススピア)』」


「ガァ!!」


私を追うゴブリンを1匹づつ討伐する。遠距離戦じゃないと私に勝ち目は無い。魔法しか使えないからね。

所詮は獣、同じ事を5回繰り返し、ゴブリン5匹の討伐を終えたのだった。


ギルドへの討伐の証に、ゴブリン耳をナイフで剥ぎ取る。


「うわぁ、気持ち悪い。まだ慣れないや」


前世でいう、猿の耳を剥ぎ取るのと同じだ。元日本人の私には、未だ慣れない。

でもこれが無いとお金が貰えない。


「パーティーメンバーが欲しいな…前衛で、面倒くさいことやってくれる人」


まぁ、ギルドに戻ったら、カレンさんに掛け合ってみるか。

そんな事を考えながら、グレンタスに帰るのだった。

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