第二話
ツイッターで本日垢ロック喰らってどよーんとしている作者でございます。
いつもアップ前の最後のチェックをしてから上げておりますが、この話はちゃんとチェックできてるか心配です。精神状態が↗↗じゃないとね~。
「さぁ、いい感じにピザが焼けましたよ。熱いから俺が各自のお皿に入れるんで、みんなテーブルまで運んでくださいね。飲み物は何がいいですか。冷たいヨーグルトドリンクとかどうでしょう。皆さんこれでいい? いいよね。はい了解しました。」
「うむ。うまそうなのじゃ。」
『派がア巣:rっ侘げ9r陀gshgss毛』(これはパスタだと言っているようです)
「パパ、これがピザか?」
「これはカレーピザですねぇ。ピザってのは色んな種類があるんですよ。オーソドックスなのはマルゲリータって云ってトマトとバジルの葉っぱとモッツァレラチーズを載せたピザですね。ちょっとこれは邪道かもしれませんが。」
「旨ければよいのじゃ。」
「うん、これは旨そうだな。」
「ちょっと待ってて下さいね。」
ミニサイズのカレーピザとゴーヤ汁を冷蔵庫の上に置いておきます。小さいコップとお皿はお人形遊び用のものを用意してみました。ちゃんと陶器で出来ているんですよ。先日依頼でおもちゃ屋さん(おとな用ではない)に行ったときに目に留まったので、買い求めてみました。気に入ってもらえますかね。どうやら気に入ってくれたようです。ディーネさん、親指立てて見せています。
「それでは、みんなで一緒にいただきますをしてから食べましょう。」
「「「「『いっただっきまぁあす。』」」」」
「旨いのぅ。インド人もびっくりなのじゃ。」
「インドの人はそれほどびっくりしないんじゃないでしょうか。カレーをナンに付けて食べるのとそんなに変わらないと思うんですけど。」
「お前さまよ、インド人がカレーをナンに付けて食べるというのは日本人の思い込みなのじゃぞ。」
「そうナンですか?」
「そうナンじゃ。インドの人は家庭では一般的にチャパティとかいうものに付けて食べておるようナンじゃぞ。ナンも食べぬというわけでは無いようナンじゃが、ナンばかりというわけでも無いというわけナンじゃ。」
「姉ちゃん、チャパティってそれナンナン?」
「チャパティは揚げパンナンじゃ。ちなカバティはインド風鬼ごっこナンじゃ。この前ゾンビどもに教えておいたのじゃ。」
「御免、始めたの俺だけど、ナンはもういいや。ここからはナン禁止で。」
「そうなのかや?」
『apwr緒ea化Sf割S:テj』(おかわりを要求してるようですヨ)
カレーピザはおおむね好評でした。スパモンさんもピザはギリギリの所でパスタに入るという柔軟な解釈をしてらっしゃるようでして、カレーピザを食べながら空中で器用に舞を踊っていらっしゃいます。ただ何を言っているのかさっぱりわからないのが残念です。俺のピザ半分残ってるけど師匠コレ食べますか? ほぅ、食べるようですね。
スパモンさんと言えば・・・
「そう言えば、ちみっ子さんや、先日ギルドカードを見てみたんですけどね。」
「うむ、何かあったのかや?」
「はい。また、オリジナルスキルが増えてたんですよねー。ちみっ子さん、この件について何かご存じ?」
「どれどれわらわに見せてみよ。」(-1話参照のこと)
「(あれ? 普通に見てますけどルール違反なんじゃね? そんなこと言ってませんでしたか?)」
「ふむ。これ、わらわではないのぅ。」
「だとすると一体なんでしょう?」
「お前さまよ、さっきお前さまがそれ禁止にしたのじゃなかったのかや?」
「えっ?・・・・・・あっゴメンナサイ。」
「パパ、それがギルドカードなのか?」
「えぇ、最近見てなかったんで、久しぶりに見てみたらオリジナルスキルが増えていましてねぇ。コレ何だと思いますか?」
「あぁそれなら、オレがこの前付けたヤツだろうな。」
「そうなんですか? あっ、ゴメン。そうなのですか?」
「おぅ、姉ちゃんからあのスキルをパパに付けたって話聞いたからオレもマネしてみたんだぜッ。パパはこれでさらにパワーアップするはずなんだぜッ。」
「で、これ何のスキルなのでしょう?」
「オレにもさっぱりわからないんだぜッ。」
「はぁ。(ちみっ子さんと同じタイプの謎スキルってことですね。)」
「オレとスパモンで1個ずつ付けといたから。」
「師匠、ありがとうございます。今夜のメニューはラーメンにしますね。」
「今夜はラーメンなのか? パパ、ママを呼んできていいか?」
「・・・・・・」
「ママが作るラーメンうまいんだぜッ。」
「・・・・・・ラーメン作るためにお呼びだてするわけにはいきませんよ。おいしいラーメン屋さんが近くにできたんでみんなで食べに出かけようかと。」
「じゃ、呼ばなくていいぞ。楽しみだなッ。」
ほぅ、スサオくんはラーメンが好きっと。メモしておきましょうね。ナミさんには地底でのお仕事頑張って頂きたいです。障らぬ神に祟りなし、っと。
「みなさん、もう食べ終わった? ごちそうさましてもいいですかね?」
「うむ。満足なのじゃ。」
「おぅ、パパ美味しかったぜ。」
「ディーネさんも食べ終わった?」
「ゴーヤとカレーって合うのねぇ。堪能したわ。」
「師匠は?」
スパモンさんはあわてて最後の一口を口の中に放り込んでました。
「では――――」
「「「「『ごちそうさまでした。』」」」」
今月の山田家のルールは『食前食後の挨拶をきちんとしましょう』だったりします。
色々と余計なことを思いついてしまって、きちんと着地できるかどうかすごく心配。アイデアが増えていく分には悪くないんですが、つなげられなくて本来のルートから外れるのが怖いです。