表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/57

第一話

いよいよ本編スタートです。

『ちゃーん、ちゃっか、ちゃか、ちゃんか、ちゃーん、ちゃっか、ちゃか、ちゃんか、ちゃら、ちゃか、ちゃか、ちゃか、ちゃら、ちゃか、ちゃん、うでを前から上にあげて、大きく、せのびの運動から~、はいっ、――――』

「「「「「『1、2、3、4、5、6、7、8』」」」」」 


 おはようございます。山田武尊でございます。現在朝の7時。恒例のラジオ体操が始まりました。ちみっ子さんとちびっ子さん、それにスパモンさんとなぜか朱美さんも参加しております。ジョニーさんと、ディープ君さんにも声を掛けたみたいですが、いまギルドは朝も抜けだす間が無いほどの大忙しなんだそうですよ。ラジオ体操どころじゃないそうです。ところであの2人はいったい何の仕事をしているんでしょう。

 ちなみに朱美さんが参加している理由は、ちみっ子さんの祠にお神酒(みき)を上げていた朱美さんの願いが“健康で長生きできますように”というものだったからなのだそうですヨ。最近、毎朝ご一緒しております。俺の頭の上でふわふわしたままラジオ体操をしているスパモンさんの存在に一切疑問を感じないあたり、朱美さんの老人性痴ほう症がとても心配されますです。

 あと、朱美さん、あなたが祈った神様はこれであなたの願いを叶えた気になっていますよ。いいんですか。


 実はこっそりと、ディーネさんも狛犬の足元に隠れてラジオ体操に参加しているのは秘密なんだそうです。≪女潜入調査員dネ≫なんだそうです。お名刺頂きました。コレ住所は俺のところだよね。


 あれから早いもので一か月が経ってしまいました。時間の経過は早いもので、光陰矢のごとしと申しますよね~。

 冒険者ギルドでの仕事にも不本意ながらすっかりと慣れてしまい、色々とおかしいはずのこの冒険者という肩書がすっかりと馴染んでしまっております。さすがに名刺を作るまでには至りませんけど。

 一月前に請け負った大量のお使いクエストはとっくに終了し、現在も量は落ち着きを見せてはいますが、毎週同じような内容のクエストを請け負っております。ギルドサイドのスタッフにはできれば早いところ新人冒険者の採用をお願いしたいところなのですが、社長(ちみっ子さん)(いわ)く適任者が未だ見つかっていないということでございます。できればホモ雑誌の購入クエストはこれからの新人冒険者のために是非にも譲ってあげたいと心より思っておりますです。はい。あと、お耽美系とSM系も譲るよ。スカトロ系も譲ってあげたい。

 実は最近、元大家さんから打診がありまして、つい調子に乗ってこのアパート購入いたしました。いまやアパート経営者でございます。朱美さん、今月のお家賃払ってね。


「お前さまよ、ラジオ体操もせずに、なにをぶつぶつしゃべっておったのじゃ?」

「あれ? もう終わってたの?」

「とっくに終わっておったわ。お前さまだけ居残りで第3に挑戦してみるかや?」

「いえ、結構です。じゃ、朝ご飯にしましょうかね。朱美さん、今朝もご参加ありがとうございます。二日酔いですか? 大丈夫ですか? もうお歳なんですから、お酒はほどほどにしてくださいね。どうせまたこれから向かい酒しちゃうんでしょ。ダメですよ。あと、お家賃・・・あら、帰っていっちゃった。」

「年を取っておってもさすがなのじゃ。」

「ディーネさんもお家に入って下さいね。朝食ですよ。」

「はーい。タケル、今日の朝ご飯は何?」

「今日は昨日作ったカレーの残りでカレーピザを作る予定です。」

「おぉぅ、そうなのかや? それはちょっと楽しみなのじゃ。」

「アタシの分もよろしく。」

「はい。いつものところへ置いておきます。」


 昨日の夜から寝かしておいたピザ生地(中力粉300g、ドライイースト5g、塩少々、水200㏄)を5枚分(5枚目はミニサイズ)に分けて、麺棒で平らにしていきます。この辺りの作業はちみっ子さん&ちびっ子さんにもお手伝いして頂きましょうね。

「ちみっ子さんとちびっ子さん、ちょっとお手伝いしてください。」

「うむ。くるしうない。わらわにまかせよ。」

「パパ、オレ何をすればいいんだ?」

「今からピザ生地を延ばそうと思います。それをお願いしてもいいですか?」

「うむ。わかったのじゃ。」

「オレもそれやっていいのか。」

 2人に麺棒を渡して、やり方を説明しました。2人とも上手に延ばしていきます。

「2人ともすごい上手だねぇ。これからあっためてあるフライパンの上にそのピザ生地を載せて更にその上に昨日のカレーを載せるよ。一度に作りたいからホットプレートも用意してあるよ。少ししてからチーズを入れて、こうして蓋をしよう。」

「うむ。こうやって作るのじゃな。」

「本場のピッツァは石窯で作るけど、日本の家庭にはオーブンすら無い場合もあるからね。だからこんな方法もあるんだよ。蓋をしとけばフライパンでもなんとかなるよ。あと、コツは火加減だからね。火力が強すぎたら焦げちゃうし、弱すぎたらピザ生地が生だったりするから、何度も失敗して身につけていくと本当はいいんだよ。生地が薄い場合はあまり微妙な火加減調節しなくても弱火で大丈夫だよ。」

「お前さまよ、なにやら、今日は説明が多くないかや?」

「そんなことを子どもは気にしなくてもいいんだよぅ。」

下部に表示される≪小説家になろう 勝手にランキング≫のリンクを踏んでいただけると、結果的に読者が増えることとなり、作者が喜びます。どうかよろしくご協力くださいませ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ