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今再びの母を訪ねて

よろしくお願いします



どうもナンジョウです。いきなり幼女とブカブカのシャツをきた美女を連れた冴えない男が出てきたら、どう思いますか?僕だったら犯罪を疑いますね



「さて...これからどうするべきか...」


俺はリゼッタを見ながら考える


もしこのまま街に戻ったとしてら、門番さんに出会う。行きはローラと俺の2人だったのに帰ってきたら謎の美女を連れて帰ってくる

うん、これはアウトですわ


「ご主人、どうするの?」


「す、すいません。わ、私のせいで...!」


「いや、リゼッタは悪くない」


「そう、何も思いつかないご主人が悪い」


.........ローラはたまに俺に冷たいよね、ほんと


しかし本当にどうするべきか...

もういっそローラにビリビリをやってもらって気絶させて街に入ろうか...

いや、流石にそれはダメだろう


「よし、これで行こう!」


「な、何か思いついたんですね!さ、さすがご主人様です!」


「ご主人、信じてた」


「ふははは!俺に任せときなさい!!」


俺は自慢げに作戦を説明した



「ううう、お姉ちゃん、お母さんに会いたいよ...」


「だ、大丈夫。ローラ、お母さんにはすぐに会えるわ...」


「すまねぇ.......妹たち、俺が不甲斐ないばっかりに...」



「.........」←門番


「「「チラッ、チラチラッ!」」」


くらえ!これが「母を訪ねて三千里作戦パート2」!!


今回は三人兄弟で攻めてみたいぞ!!

ちなみに昼間の門番さんとは別の門番さんだったので通用する技なのである


「うぅ...お腹空いたよ、お兄ちゃん、お姉ちゃん」


「すまねぇ...街に入ればローラだけでもお腹いっぱいにさせることができるのに...」


「お、お兄ちゃん!ろ、ローラだけでも街の中に......!」


ローラはいつも通りの大根演技、そしてリゼッタはどもり具合が逆にいい感じになっている


「「「チラッ!チラチラッ!!」」」


ほら、門番よ!俺たちが視線を送ってるじゃないか!気づけ!



「あ〜、ちょっと小便がしたいなぁ...ちょっとそこら辺でしてくるかな〜。俺がしている間に誰かに入られてもしょうがない話かな〜〜」


通じた!!俺たちの思いが門番さんに通じたいぞ!!


門番さんがそう言うと門からちょっと離れたところに行ってしまう。俺たちはそのタイミングで街に入る。そして通り過ぎる俺たちに「幸せになれよ」、そんな声が聞こえてきた。


すいません!全部嘘なんです!

この世界の人は純粋すぎて罪悪感がものすごいけど仕方ない話だ



「よし、作戦成功だ」


「ご主人グッジョブ」


「あ、あの、ほんとによかったんでしょうか...」


「「いいの」」


俺とローラはタイミングバッチリで返す。

経験者が語るんだ悪いことなんてない。そうだ、俺たちはちょっと演劇の練習をしてただけだ


「それじゃあ宿に戻るか。換金とかは明日にしようか」


「うん、眠い」


「で、では私はそこらへんの道端で」


「はい?」


え、リゼッタなんでそんなこと言ってるの?


「いや、リゼッタも一緒だけど?」


「め、滅相もございません。わ、私のような醜いゴブリンとなんて、ご、ご主人に悪いです」


ふむ、これはどうするべきか。俺はローラの方をちらりと見ると「任せて」といった感じになってるので任せてみる


「リゼッタ、ご主人、可愛い子大好き、可愛い女の子と寝ると喜ぶ」


間違ってはないけどさ、もっと言葉を選んでくれないかな、ローラさんや。


「わ、私はか、可愛いありません...」


「いや、リゼッタは充分可愛いぞ」


リゼッタが可愛くないってなったらこの世界の人はたいてい可愛くないになってしまう


「あ、ありがとうございます!で、ですが...」


「まぁ、俺がいいって言ったならいいだろ?な、ローラ」


「うん、それでいい」


「そ、そうですか、ありがとうございます」


よし、リゼッタも満足してくれたみたいだ。よかったよかった


「ご主人」


するといきなりローラが頭を俺の腹にスリスリしてくる。


「なんだ?」

「言って」

「何を?」

「かわいいって」

「あぁ、ローラも可愛いぞ」


そう言って俺はローラの頭を撫でる

意外嫉妬深いのかもしれない、それもまた可愛いけど


そして俺たちは宿に戻った


お読みいただきありがとうございます



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