ゴブリン退治
よろしくお願いします
ナンジョウです、東南アジアとかの市場はよく安いって聞きます、異世界の街はそんな感じみたいです
「二人とも母親が見つかるといいな!」
「はい、クルドさんありがとうございます」
「ありがと」
俺たちはルベックに入り、クルドさんと別れる
「さて、とりあえずは...」
俺はローラの方を見る
ローラは今俺のシャツと外套を羽織っているだけだ
「とりあえず、ローラの服を買いに行くか」
「ん、わかった」
俺はローラと手を繋ぎ、街を歩く
日本じゃ性犯罪者扱いされていてもおかしくないな
街を歩いているといかつい格好をして剣やら斧やらを背中にかけて歩いている男たちを見かける
「あれが狩人たちか...」
俺は彼らを見つめながら渋々つぶやく
お金を稼ぐとはいえ、あれの仲間入りをするとは......少し気が滅入るな
そしてしばらくあると市場つく、そこでは食料や生活品、骨董品など様々なものが売っていた
「俺の着替えはあるから、ローラ、お前が着たいものを選んでいいぞ」
「わかった」
俺がいうが早くローラは物色をはじめ、色々と持って俺の方へやってくる
女の子は選ぶのが長いと思っていたが、例外もあるみたいだな
「ご主人、これ買って」
そういってローラが俺に手渡してくるのは似たようなデザインのシャツとスカート
それといわぬるかぼちゃパンツ言われる少しゴワゴワしたパンツだ
「これでいいのか?」
コクリ、ローラが少し頷く
「わかった、ちょっと待っててくれ」
そういって俺はローラが選んだ服を買う
合計2000ケロン
4セットほど買ったのにこの値段は日本暮らしの俺には安く感じた
その後宿でも1拍1人500ケロンと安かった
風呂はないけど、俺には生活魔法があったし問題はなかった
そしてその日は明日の狩人ギルドへ向かうのに備えた少し早く寝た
ー次の日ー
「はい、ドーンッ!!」
「どーん。」
どかーーーっん!!
森に大きな音が響き渡る
「いやー、ローラさん流石ですね」
「うん、流石でしょ」
俺に肩車されているローラが無表情ながら少し自慢気だ
ちなみになんでこうなっているかという
俺たちは無事にギルドの登録を済ませて、早速依頼を受けることにした
その依頼は「ゴブリン討伐」。
いわゆる初心者最初にやるには取っておきの依頼だ
そして街の外を出て森に入ったら、ローラが「見てて」というのでローラを見ていたら
やってきたゴブリンをローラが指からビームを出して一撃で倒していた
「これでノルマクリアかな?」
「たぶん」
この依頼のクリア条件はゴブリンの10体
多分、もうそれくらいは倒しただろう
ちなみに倒したかどうかはギルドでもらったギルドカードにすべて記録されている
「うん、終わったみたいだな」
俺がギルドカードを確認して森をあとにしようとすると
「グゲゲ......」
「!?」
倒れたいたゴブリンがゆっくり立ち上がる、どうやらまだ生きていたみたいだな
「ロー「待って」」
俺がローラの名前を呼ぼうとするとローラがそれを防ぐ
「どうしたんだ?」
「見て」
そういって俺から降りたローラがそのゴブリンを指さす
そして俺も目を凝らしてじっくり見ると
「擬人化させますか Yes or NO」
ゴシゴシ
俺はもう1度目をこすってゴブリンを見る
「擬人化させますか Yes or NO」
「......ローラ、帰るぞ」
俺がローラの手を取り森を出ようとすると
「ダメ」
ローラがそれを拒否する
「ご主人、Yes押して」
「マジですか?」
コクリ、ローラが頷く
......押さなきゃいけないのか...?
ゴブリンだぞ?言っちゃ悪いけどなかなか見た目が醜い
俺がもう1度ゴブリンをよく見てみる
だんだん見ていると心なしか瞳が綺麗に感じてきた
そしてローラを見る
俺に早く押せと言わんばかりに俺を見てくる
......押すしかないかぁ.....
俺はゴブリンにゆっくり近づき
ポチッ
俺は「Yes」のアイコンを押す
そしてローラの時と同様にゴブリンが光輝き、人間のシルエットに変わっていく
そして、光がおさまると擬人化した姿があらわれる
ゴブリンがいた場所には、緑色の髪の女の子がたっていた
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