表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の大好きな殺人鬼  作者: 陽炎
9/10

似て異なる2人

屋上の扉を開けると彼はいた。


「来たね…」


皮肉げに彼は笑った。

多分これが素の時の顔なんだろうなぁ。

でも嫌いじゃない。


少し見惚れてしまったが、とりあえず気になっていた事を聞いた。


摩耶 「どうやって、あの場所を見つけたの?」

森宮 「君をつけたら、気持ち良さそうに眠っていたからさ。」


すごい爽やかな笑顔で問題発言してる(汗)

つけたの!?


摩耶 「そう…でっ?」

森宮 「〝でっ?〝とは?」

摩耶 「あの場所を見たんでしょう?普通の人間なら気持ち悪いんじゃない?」

森宮 「普通ならね…」


うん。

変な違和感を感じる。彼が普通じゃないのは薄々気付いていたけど私とは何かが違う…


彼と私とどう違うんだろう?。

普通じゃないのは、分かるけどその普通じゃない彼の部分がまだ分からない。

知りたいなぁ。


考えていると彼は笑いながら言った。


森宮 「僕は人殺しが大好きなんだ。現在進行形でね。


あぁ。

分かった。


さっきまでの気にしてた部分の謎が解けた。


彼は殺人鬼。

私は死体愛好者。」


私に近いと思っていたけど、彼は私に似ているようで似てない筈だ…

知りたい。

彼の事をもっと知りたい。

そして、彼なら私を現実の世界で私の夢を叶えてくれるかもしれないとこれから先の事を考えたら楽しみで仕方がなかった。



いつも死んだ目をしていた彼女が生きた目に変わった。

死んだ目も綺麗だけど、やっぱり君には生きてる目の方が綺麗だね。

僕に近くて遠い君の事をもっと知りたいよ…


誰もいない貸し切りの屋上で2人の考えている事は一緒だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ