第1話 出会い
僕は貴方に一目惚れをして、片思いした。
4月1日
小学校を卒業し、家から5駅先の中学校に合格した。今日、その中学校の入学式。
新たな場所、環境で中学校生活が始まった。最寄駅から学校までの1本の道に満開の桜が花吹雪のように舞っており、春の訪れを感じた。
4月13日
学校始まって2週間近くなった今日、友達が出来た。その友達の名は、夏野渉。穂ノ榎学園中学校出身だって、同じ県内で5駅離れてるとこんなにも環境が違うのかと思った。渉は、バドミントン部に入るらしい。僕は、写真部に入ることにした。
4月20日
写真部に入った僕は、初めての活動で部活中の学生を写真撮影することだった。
最初は、大丈夫か?これと思ったんだけど、学校が前もって部活中の写真撮るという情報は全部活動に流れていた。先輩にアドバイスをもらいながら、部員1人1人の頑張ってる姿他を撮影していた。渉のいるバドミントン部にお邪魔した。渉は「いい写真撮ってよ」と言われたので、必死こいて練習してる姿、試合中の姿を撮影していた。渉って運動神経抜群なんだけど、貪欲に練習してるところがかっこよく感じるだよなと思った。性格も良くて、面白くて、顔も良いとかすごいな。僕には勝ってこないや。
撮れた写真をカメラの画面で確認していたとき「いい写真撮れた?」と突然、2年の先輩に話しかけられた。
僕に話しかけてくれた相手は、学校の中でも1位2位を争うぐらいの美人で可愛い先輩。僕より身長が高くて、大人っぽく見えた。先輩の名前は、榊枝美桜。それが先輩とのはじめての出会いだった。学校でよく見かけるけど、高嶺の花ような存在。美桜先輩の周りには、常に男女がいて、笑顔でいる。試合中はすごいかっこいいんだとか。
それから幾度となく、僕を見つけてくれては話しかけてくれた先輩。誰にでも程よい距離感で接し、「憧れの先輩」という立ち位置だった。だけど、僕に話しかけるときだけは、とても距離が近い。話してるとき、僕の腕周りにしっかりとくっついてた。電車の中で席に座った時も、先輩は頭を僕の肩の上に乗せていた。こんなに距離が近いと、先輩のことを異性として、好きな人として見てしまうよ。
いつの間にか僕は、先輩に恋をしていた。
私は可愛い君に恋をした。
4月3日
学年が1つ上がって2年になった。バドミントン部に入っている私は、先輩として後輩の指導しなければならなかったことや先輩としての背中を見せないといけないらしい。私にできるのかな?とても不安だった。こんな私にできるのかな....
4月10日
毎年恒例の写真部が全部活動を3日かけて活動中の写真を撮る旨の情報が流れてきた。私は、不安だった。去年のバドミントン部で撮影された写真は、約5割は私の写真だった。今年もはじまるのかと....写真嫌だな.....
4月20日
体育館に入ってきた写真部は先輩学生と身長が低めの男の子だった。先輩の指導を受けながら練習の写真を撮影していた。その男の子は、新しく入ってばかりの男の子と談笑してた。そのあと、私たちの練習に邪魔にならないように撮影にしていた。練習中、ゲーム中の姿を撮影してた。私のほうも撮られたけど、そんなに気にならなかった。むしろ部員1人1人と撮影している感じだったし、先輩学生は様子を見て男の子のフォローを入れていた。新しく入ってきたばかりの男の子の練習中、ゲーム中の写真をカメラで確認してるところに話しかけた。「いい写真撮れた?」って。だって身長引くて、周りの配慮もできる男の子に興味沸いた。彼はまさか話しかけられると思ってなくてびっくりしてたし、動揺していた。そんな動揺してる姿も可愛かった。彼の名前は、嶺川蒼空というらしい。素敵な名前だね、蒼空くん。
それから私は蒼空くんことが知りたくて、ずっと話しかけにいった。最初は驚かれたり、ぎこちなかったり、気まずい空気があった。だけど、蒼空くんも頑張って話しかける姿とか私の名前を頑張って呼んでくれた。私の名前を呼んでくれた時、心がドキッとした。それ以降、一緒にいるときもずっとドキドキしていた。目も合わせられなくなりそうな時もあったけど、先輩だから!と自分に言い聞かせてその場をやり過ごした。
いつの間にか私は、可愛い君に恋をした。




