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【プロットタイプ】虚構

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

まぁ、私は嘘吐きな上に気まぐれなので、様々な嘘を重ねます。

※何度目か分からないですね。この話。


だから引っ掛かりを覚えるのも得意なんですよ。

私の人生というのは、基本的に嘘と建前と偽装で出来ている。勿論、すぐにバレる様なものには使わないが、自分の本心や言葉に関しては、本心さえ分からなくなる程に暗示を掛ける。

そうして自分の中で真実として、飲み込ませる。


「んん? 嘘を見破る方法?」

何の興味を持ったのか知らないが、同居人がそんな質問を投げ掛けて来た。改めて目を合わせて見ると、何時も通りの無機質な双眸で見詰め返された。

嘘を吐く事のない人の瞳だ。強く、正しく、自分を偽る必要がない。だからこそ、洞察力があっても、見破る事は難しいのかも知れない。

「あー……まぁ色々あるけどさぁ、最終的に物を言うのはその人の記憶力、基、その人に興味を持っているかの話になって来るからさぁ」

嘘と言うのは、過去と現在の事象を照らし合わせ、整合性が取れているのか確認する必要がある。それを澱みなく行う為には、記憶力に頼るのが手っ取り早い。そして興味のある事はひとは覚えやすい。だから興味を持った話題ほど、嘘が見破り易い。

そう言うと、瑠衣は黙って自分の端末を差し出した。液晶に写っているのは、SNSのタイムラインだった。コメント数が非常に多く、数分単位で履歴が表示残っている。

どうやら読めと言う事らしい。私は再度瑠衣と目を合わせると、その端末に視線を走らせる。

――家庭崩壊していて。

――もうずっと鬱病。

――大好きな俳優さんが生きてくれるだけで幸せ!!

――偶に親が自分の家に来る。そして『アンタは何をやってもダメ』と言われた。

――姉さんが会いに来てくれた。自分が書いた小説を褒めてくれた。とっても嬉しい!!

浮き沈みの激しい言葉の数数に胃が重くなる。それでも感情に左右されずに、理論を構築していくと、髪の毛一本分の引っ掛かりを覚えてしまう。

「俺の中で、この発言者は間違いなく精神病を患っている思う。以前、何人か精神病の人のSNSを拝見して、似たような文言画並んでいた」

「……でも私の中では双極性障害に近い気がするよ」

鬱病というのはずっと精神が暗いまま。何をやっても気分が晴れず、明るい気持ちになる事はまず無い。だが双極性障害というのは、躁状態と鬱状態を激しく繰り返す。無理やりエネルギーを使い潰して、気持ちを暴発させている、というのは又聞きした話である。

どちらも安寧が訪れる訳では無い、精神の病状。似ている様で違う病名。

「俺もそう感じた。だが俺が引っ掛かりを覚えたのは、そこだけでは無い。この人は、本当に家庭崩壊しているのか? わざわざ家庭崩壊して、独り立ちをした人間相手に、態々家を訪れて、文句を言う真似をするだろうか?」

私の中での引っ掛かりがより明確な物に変化する。話に置ける矛盾が気になって仕方がない。何を補足すれば、上手く纏まるのか分からない。

整合性の取れないものを、嘘、建前、偽装と人が定義するのならば、今回もその括りに纏まるのだろう。けれども。

「極度の鬱病や双極性障害というのは、幻覚や幻聴を伴うって聞いたことがある。私達にとって、嘘や建前や偽装だとしても、その人にとっては真実になる事がある」

丁度、私が私自信を騙す様に。思い込ませる様に。

「私は証拠が残る様な物に対して、嘘を吐くことは少ないけれど、それさえ出来ない状態なのだとしたら、納得が行くかな……」

「では、『家族が度々家を訪れる』というところが、現実ではないと?」

「この中の話ではね……。的確な事は言えないけれど」

それから数日後、その人のタイムラインはピッタリと止まる事になる。行方は誰も知らない。

私は結構嘘吐きです。

勿論、すぐにバレる様な嘘は吐きません。

ただ騙し抜ける時、そうした方が都合が良い時は、平気で吐きます。


例えば、『〇〇って知ってる? 私あれ、大好きでぇー』と話を振られた時には例え知ってても『知らな〜い!! 何それ〜!!』と応えます。

話のネタになるので。そこで時間を稼ぎます。

次会った時も知らない振りをしながら、真実をねじ込みます。


まぁそんな事を積み重ねて生きているので、偶に自分で自分が分からなくなります。

自分さえ騙すと本当に自分がぐちゃぐちゃするので、お勧めしません。

※みみっちぃ人間だな。


その分、嘘吐きなので、日常における整合性のない会話には若干敏感。

話された話を話してない。と言われると、さり気なく探りを入れて、『嘘か真か』審議に入ります。


で、此処からが本題。

病期を出してしまいましたが、自分さえ騙す勢いで吐いた嘘、建前というのは、ある意味、真なのではないかと。

少なくともその人にとっては、真になるのではないかと。


真実って分からないよね。

だからこそ、求めて止まないものだけれども。

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