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第15話:続、道中のお話し

それにしても、メンバーが女子率高めなせいか行く街々でゆーくん達への嫉妬の目がすっごいにゃ〜。


まぁ、この世界的には(18歳以上は)年増になるであろうわたしはともかく、他の子達は皆美少女だしにゃ〜。



「……とか考えてるんだろうけど、今の芽衣は日本に居た時と違って美女というより美少女の見た目してるからね?」


「にゃ?あ、そっか、見た目がアイスちゃんだものにゃ?」


「そうそう。」


「でも見た目が日本人だった時のわたしなんてモブでしょモブ~♪」


「本当になんで無自覚なんだこの美人教師。」

(マジでア○ィ先生並の美人教師してたのに。)


「にゃ??」



まぁとにかく、嫉妬の目がすっごぃのは変わらない。

だから余計なトラブルが起こりすぎるのよ。

特に、夕方辺りにギルドで狩った魔物の換金処理をして貰ってる時とかね。


い〜感じにお酒が入った冒険者達がわたし達に絡んでくるのよね〜。



「オイオイオイなんだァ〜兄ちゃん達、エラいべっぴんさん連れてんなぁ〜??」


「俺らにもちょっと分けてくれよォ〜!!」


「なんなんだろ、NPCかって位に似た様な事言って絡んでくるね。」


「ハハッwテンプレ乙w。」


「バカ言ってないで早く換金を済ませてそれぞれの恋人と宿で休みましょう。佐藤君、榊原君。」


「そうだね大原くん」

「ですな、大原氏。」



うん、表面上にこやかに会話してるけど、3人とも目が笑ってないの。

すっごいキレそうなの。

怖っ。



「無視すんなやコラ!」


「相手にするだけ時間の無駄ですわね。」


「瑠花、思ってても口に出すな。」


「…ですが香蓮、アタシ、香蓮以外に興味なくってよ?」



ユリィィッ!!


って感じのオーラ出しながら静かにキレてる瑠花ちゃん。



「お母さん、無視しよ無視。」


「あんたも辛辣にゃねぇ〜サクラちゃん。まっ、同意にゃけど。」


「は?子持ちかよ!?その見た目で!?」

「むしろ興奮する。」


「はわわっ…!へ、へ、変態ですぅぅぅっ!?助けて透お兄ちゃん!?」

「見るな聞くな、ですぞ桔梗。」


「あっちは異種族兄妹か!」

「興奮するぅぅぅっ!!」


「………変態の巣窟か??」


「激しく同意の分かりみ満載ですが言うなですぞ一ノ瀬氏。」



なぁんてバカな会話してる間に彩人くんが換金を済ませて戻ってきたのにゃ。



「お待たせしました皆さん。行きましょうか。」


「ちょっと待てや色男。」

「その姉ちゃん達に酌させろや。」


「「「「は?舐めてんのか?僕/小生/私の嫁だぞ?」」」」



あかーん!?

男子+香蓮さんガチギレ!!

ただし香蓮さん、あなたも“酌しろ”の対象にゃよ??



「あ?やんのかァ〜?」

「ええんか??ヤッちゃうぜぇぇッ!!」


「ほう…?」



あ、ゆーくんがキャットクロウ構えたにゃ。

終わったにゃこりゃ。



「黙れ。」


「「アガッ!?」」


「……賊では無いから睡眠で許してやる。そのまま寝てろ。」


「ゆーくんキャラ変わりすぎにゃ。」(震え声)


「真っ先に佐藤君が動いたから助かりましたね?」


そう言いながら笑顔で軍刀を抜刀しかけてた彩人くん。


「忍者である小生より早業でワロタですぞ佐藤氏w」


と言いつつクナイを投げる1秒前だった透くん。


「全く、命拾いしたな?」


そう言ったのは無表情で刀に手をかけてた香蓮さん。


なんなのにゃ??この4人、特に【冷静沈着】やら【明鏡止水】やらが仕事しなかった彩人くんや香蓮さん。



「お父さん流石ー。」


「葉山さん?まだそのネタを引きずるの??」


「てへっ?」


「あざといなぁ……よし分かった。もう娘でいいや。」


「ゆーくん……



これはそんな1幕。



と言うか、なんでこんなトラブルばっか起こるのさ!?

この世界の冒険者の男共は猿なのかにゃ!?

毎回これじゃやってらんないにゃ!!


という訳で!!



「この【ハーレムに見えるから絡まれる】トラブルを解決する為に芽衣さん、キミ達に【男装】を教えるのにゃ!!」


「…元々男装をしている私にもか?」


「現状の香蓮さんの男装はただの“自称男装の麗人”をしてるアル○リアとかネ○様にゃ。

モロに美少女にゃ。せめてアスト○フォきゅんレベルになれこのクール系美少女がッ!!」


「アル…なんだって??」


「香蓮は知らなくていいですわ。

あとアス○ルフォは男の娘ですわよ先生。」


「???」


「わたしはメスガキ枠じゃダメなの??」


「顔だけメスガキな桔梗ちゃんはただのママガキにゃ。

母性(やさしさ)を少しは隠せにゃママガキ。」


「そんなこと言われたの初めてだよ!?」


「んっ…サクラは?」


「サクラちゃんはわたしの娘だからおっけー!!」


「んっ♪」


「…娘 (?) に対して甘すぎですわ!?

そも、先生の情緒が不安定ですわね??」


「毎回絡まれるのが鬱陶しくなって来たからこうなるのにゃ!!エセお嬢様系美少女してる瑠花ちゃん!!

自由を愛するケットシー的には看過出来にゃいっ!!

うにゃぁぁぁぁっ!!」


「わたくしは本物のお嬢様ですわよ!?」


「…大手企業の社長令嬢である私はともかく、政治家の娘はお嬢様で良いのか??」


「ややこしくなるから黙らっしゃいな香蓮。」


「…了解した。」


「ともかくっ!!皆で男になるにゃ!!レッツ男装ッ!!」


「絶対失敗する気がしますわ。」



結果。



「うわぁ………

「にゃぁ………。」

「これは……!」


「?どうした?終わったんだろう??」



芽衣→ショタ猫(結局男の娘感が出て失敗)


桔梗→どう足掻いてもメスガキ顔が強過ぎて男装したボーイッシュメスガキになる(失敗)


瑠花&香蓮→イ ケ メ ン 爆 誕 。



「まさかわたくしがこんなに男装が似合うとは……


「まぁ美人は男女関係なく美人だしにゃ。」


「ふふっ…改めて惚れ直したよ、瑠花。」


「や、やめてくださいまし!イケメンな香蓮に微笑みは最早凶器ですわッ!?」


「…びーえるかにゃ?」


「先生、これきっと百合で出来た薔薇の造花ってやつだよ?」


「それにゃっ!桔梗ちゃん!!」


「黙らっしゃいなお二人共!?」


「……イケメン?でも声が女の子してる…なら後は声作ろっか。」


「え、サクラちゃんもボイトレできるの!?」


「んっ。むしろ得意。」


「逆に先生はなんでボイトレできるんですの!?」


「そりゃコスプレ用に…ゲフンゲフン。」


「先生…ガチですわね?」


「にゃはははは……



なお、この対策のお陰か、見た目は男性5人と女性3人のパーティに見えるからか、絡まれる事は多少減った…様な気がするにゃ。








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