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いつもの通勤

この小説はど素人が初めて書く文字の羅列です。

バイオレンス、残虐な表現が多数使用されますので、苦手な方は回覧を控えてください。生暖かい目で見守ってくだされば幸いです。

名前は皆守浩輔。年は22歳。職業は中堅企業で働く平凡なサラリーマン。

家族構成は母と父と妹が居て、結婚はしていない。

無論、彼女も居ない。将来の夢は平和な家庭を築く事。


もし彼の簡単な自己紹介をすればこんな感じになるだろう。


どこにでも居そうな平凡な彼は今日、普通に通勤をし、会社に行って仕事をこなして我が家に帰宅する予定だった。


しかしあくまでも予定は予定。


「どこ、ここ」


目の前に広がる緑の草原。

果ての彼方までもが緑一色で、空は太陽が燦々と輝き、雲一つない青空が広がっている。


おかしい。

俺は電車に乗ったはずだ。

そこでちょっと眠たくなってうとうとした所までは記憶にある。


目が覚めたらこの大草原に放り出されていたのだ。


皆守はその場で蹲り、全神経を動員させ頭をフル回転させる。


夢か?


皆守は直ぐにその安易な考えは抹消した。


夢にしては、感じる風や太陽の熱さ、草花の匂いがに生々しい。

こんなリアルな夢を人が見れるなら夢と現実の狭間が人間には解らなくなる。と皆守は混乱からか意味不明な結論を出した。


なら、電車が間違えてこんな場所に着いたのか?


この考えも直ぐに抹消した。


都会の電車に乗ってこんな大草原に着くはずがない。

否、断言は出来ないが有りえない。てかどんな電車だよ。

見渡す限りに線路ないし、線路無しで走る電車は銀河なんとかだけで十分だ。ここで皆守は自分が酷く混乱している事に気付いて嘆息を吐き出した。


自分が置かれている状況が全く解らない。

ここがどこかも検討すら付かない。


蹲った状態から何故か体育座りをし、自らを落ち着かせる為に、愛読していた漫画のキャラの真似をしてみる。


「こんな時は素数を数えるんだ。3、5、7 、11、素数は‥」


落ち着く所か更に混乱しそうな頭の使い方に皆守は二度目の嘆息を大きく吐き出してしまう。


前向きに考えてみようにも皆守はそんな人間ではない。

かと言って後ろ向きでもない。現実を見る男だ。

何故か大草原に1人で居るという現実をどう受け止めるか悩んで居ると、その悩みを吹き飛ばすある音が聞こえた。


「ん?」


地面を何かが蹴り、その力強さからか土が軽く刳られる音。

馬が走る音に似ている。

皆守は立ち上がりその音が鳴る方を向いた。


緑と青の世界なのに白の点が遠目に見えた。


皆守は更に目を凝らし凝視するとその点は一つ二つと増え始めた。

やがてそれは無数の白と成って皆守の方へと向かって来る。


「は、え、なにあれ」


段々とその白がハッキリと見えて来ると、皆守は驚きに後退りを始めた。


接近してくるのは馬だ。

それは解った。


でも何で馬なのに頭が二個あるの?


皆守の頭が再度フル回転する。


馬なのに頭が二個。


解らない。皆守が出した結論は放棄。

理解出来ないので考えるのを止めて再度二つ頭の白馬の大群に目をやるとまたも頭をフル回転させる物が目に飛び込んできた。


二つ頭の白馬に跨る甲冑を着た人達。


そこで皆守の思考はある有力な結論に辿り着いた。


映画の撮影か?




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