テイマーちゃん王都に着く
====ラスティ王国、辺境の洞窟====
『そういえば主よ、汝はなぜ旅をしているのだ?』
ひょんな事から使い魔になったニールは
エクレールに聞いた
「あ、ごめんなさい私ったら話していなかったですね、私は冒険者になろうと思って王都に向かっていたところなんです。」
『ほう、冒険者か、良いではないか、
雨も止んだようだな、王都に向かうとするか。』
こうして、王都に向かうことになった。
『調子がよいぞ、主よしっかりつかまっておれよ。』
「はい、すごく速いです、あ、あれは!ニールさんあそこに降りられますか?」
『ほう、あの馬車の近くだな、わかった。』
道の途中に倒れている馬車を見つけたのだった。
「あの、大丈夫ですか、いま傷を癒しますね、彼の者に安らぎを、『ライトヒール』」
エクレールは初級の回復魔法を唱えた。
おじさん「う、うう、ありがとうございます。貴女は?」
「私はエクレール・ティアスって言います、こっちは私の使い魔のニールさんです。」
『人間、何があったのだ?』
おじさん「ひえっ!ドラゴン!?」
『驚かせてしまったようだな』
おじさん「あ、いえ、私はカインと言いまして王都に帰る途中に盗賊に襲われてしまって、そうです娘を見ませんでしたか?」
「え、あの、すみません見てないです。」
『おそらく其奴らにさらわれたのだろう、我らが見つけたときはお主一人だったぞ。』
カイン「それはまずい、お願いします娘を助けてください。」
「分かりました私たちが助けます。
行きましょうニールさん。」
『森ならば空から見ればよいな、少し待っておれ。』
そう言うとニールの体が光だし
『これで森に入れるであろう。』
「わー!ニールさんの体が小さくなりました」
『よし、行くぞ主よ。』
こうして、ニールとエクレールはカインの娘を助けるために盗賊を捕まえることになった。
====盗賊アジト====
「クッ、殺せ!!」
盗賊A「そんなことするわけ無いだろ、アンタみたいないい女をよ。」
盗賊B「アニキ、こりゃガッポリ儲かりますぜ。」
盗賊C「少し遊んじゃダメか?」
盗賊D「ダメに決まってるだろ、商品に傷がついたらどうするんだ。」
盗賊E「しっかしあんなババァのどこがいいんだか?」
見張り「大変だぁ、ドラゴンが出たぞ!!」
盗賊F「なにを言ってるんだおま、プギャ!!」
『主よ、本当に手加減してよいのか?この様な下衆に。』
「うん、大丈夫だと思う、捕まえて衛兵さんに引き渡した方がいいと思うし。」
『そうか、ならば少し遊んでやるとするか。』
???「なんの騒ぎだ。」
A「頭!!大変ですぜドラゴンに乗ったガキがあらわれて。」
頭「何をしてるんだ、子龍とガキぐらい全員でかかれば良いだろ。捕まえろ!!」
『やれやれ、我も甘く見られたものだな。』
盗賊達「オラァ!!」
『フン、愚か者が「パラライズ」「バインド」!!』
盗賊達「な?何が起こった体が動かねえぞ。」
ニールは麻痺の魔法と拘束の魔法を使い一瞬で盗賊達を捕らえた。
「あの、大丈夫ですか?怪我はしてないですか?」
カインの娘「あ、ああ大丈夫だすまない、少し驚いただけだ貴女は?」
「私はエクレール・ティアスって言いますあっちは使い魔のニールさんです。
王都に向かっている途中で貴女のお父さんに頼まれて助けに来ました。」
カインの娘「そうだったのか、私はティオ改めて礼を言う、助けてくれてありがとう。」
こうして、エクレール達は無事盗賊達を捕らえてカインのところへ戻ったのだった。
====街道====
カイン「ありがとうございました、エクレールさん、ニールさん。」
エクレール「いえ、私たちは困っている人を放っては置けないので。」
ティオ「そうだ、王都に行くのならこれを、この紹介状を門兵に見せれば、手続きをせずに王都に入れますよ。」
そういって書状を渡した。
「ありがとうございます、助かります。」
『さて、主よ行くとするか』
そして、エクレールとニールは王都に向かい飛び立った。
ティオ「父上、本当に素性を隠したままで良かったのでしょうか」
カイン「そうだな、少しばかり悪いことをしたやもしれんが仕方ない事よ。」
エクレール達がこの二人の正体を知るのは少しあとの話だった。
====王都ラスティ門前====
「ここが王都かぁ、大きなぁ。」
門番A「なぁ!!!ドラゴン、ドラゴンだぁ!!!少女を乗せたドラゴンが盗賊を運んできたぞ。」
門番B「マジか!!兵士長をを呼べ。」
門番C「はい!!!」
----しばらくして----
兵士長「盗賊達を捕まえて頂きありがとうございます、ところで貴女方は一体!?」
「あ、あの、私はエクレール・ティアスって言います、こっちは使い魔のニールさんです。冒険者になりたくて来ました。」
兵士長「あ、でしたら手続きをこちらで...。」
『主よ、書状を見せればよいのではないか?』
「あ、そうでしたこれを...、途中で助けたお方にもらいました。」
そうして、書状を渡した。
兵士長「...なんと、分かりましたどうぞお入りください、歓迎します、エクレールさん、ニールさん」
『驚かせてしまったようだ、済まなかったな、さすがにこの大きさでは街に入れぬな。』
そう言うとニールの体が再び小さくなり...。』
『主よ、済まぬが肩を借りるぞ。』
「わー、ニールさん可愛いですー!!」
『兵士よ、これでよいな?』
兵士長「ご配慮ありがとうございますニールさん。」
肩に乗るサイズまで小さくなったのだった。
「今日は宿を探さないと。」
『フム、なかなかよい町だな。』
エクレールとニールは街に入ったのだった。