テイマーちゃん古代竜と出会う
ここは異世界プロメテア
辺境の村に住むエクレール・ティアスは
冒険者ギルドに登録しようと考えて
王都へ向かう途中に洞窟で雨宿りをしていた。
「あーあ、濡れちゃったなぁ、うう、寒い」
雨は酷くなるばかりで止む気配はない
「仕方ない、今日はここで野営しよう。」
そうして暖を取るために枝を並べていると、
『痛い!』
「な、何?気のせいかな?」
突然頭の中に声が響いたのだった
『気のせいではない我のしっぽを踏んでいるのだ』
「え?え?、光よ照らせ、
「ブライトボール」!」
光属性の初級魔法で辺りを照らすと
「ひえぇ!!ド、ドド、ドラゴン!!食べないでぇ!!」
『落ち着け人間、貴様を食らうつもりはないわ。』
「ごめんなさい!」
私はあわてて足をどけた
『グッ、傷が開きおったか...。』
「え、?だ、だ大丈夫ですか?ひどい怪我、私、回復魔法だけは得意なんです、彼の者に癒しの光を、「グレートヒーリング」!!」
そういって私は中級の回復魔法を唱えた
『我を助けたのはなぜだ、人間?』
「目の前で傷ついてるのを放っておけなかったんです。」
『気に入ったぞ人間、汝、名はなんと言うのだ?』
「私はエクレール・ティアスって言います。」
『エクレールよ、汝は、素質があるようだな、我を従えるつもりはないか?』
「え?それって、使い魔契約のことですか?」
『人間達の間ではそう言うのであったな
そうだ、汝は我の命を救ってくれたのだ
汝の力となるのが道理よな。』
「私なんかでよければよろしくお願いします。」
そうして、私と龍は契約を交わした。
「あ、そうだ、あなたの名前聞いてなかった」
『我は名は持たぬ、主よ名をくれるか?』
「それならニールっていうのはどうですか?」
『ニールか、よき名だ、ありがたく頂戴しよう。』
こうして、私とニールの旅は始まったのだった