表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/10

#03 笑えん方のサンタクロース

落ちた。


まっ逆さまに。


勢いよく。


この赤い衣装も、真っ白だ。


もちろん頭も、真っ白だ。


初めてだった。


初めましてだった。


このトナカイさんとやるのが。




昨日言われた。


いつものトナカイさんは、体調不良で走れないと。


その時点で、悪い予感がした。


「よろしくー」


「イエイ」


苦手なタイプのトナカイさんだった。


僕は人見知りだ。


ペアをずっと組んでいるトナカイさんとだって、今までうまく喋れなかった。


5年経って、よくやく打ち解けられたのに。


その、明るすぎるトナカイさんと、打ち解けられる訳がない。




5年の付き合いのトナカイさんは、かなりやさしいタイプだ。


それで、仲良くなるのに5年。


今日のトナカイさんとは、やっぱり無理だったんだ。


サンタクロースは、華やかな世界でプレゼントを届ける、明るい感じのオジサン。


そんなタイプだけではない。




雪の上で大の字になる、笑えん方の、僕のようなサンタも、いるということだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ